ウーヴェ・ボルUwe Boll, 1965年6月22日 - )は、ドイツ映画監督映画プロデューサー脚本家カナダのレストラン「Bauhaus Restaurant」のオーナー(現在は閉業)。

ウーヴェ・ボル
Uwe Boll
Uwe Boll
生年月日 (1965-06-22) 1965年6月22日(59歳)
出生地 西ドイツの旗 西ドイツ
職業 映画監督映画プロデューサーエグゼクティブプロデューサー脚本家
活動期間 1990年2016年
2020年 -
受賞
ゴールデンラズベリー賞
最低監督賞
2009年T-フォース ベトコン地下要塞制圧部隊』『デス・リベンジ』『ポスタル
最低功労賞
2009年
その他の賞
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人物

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1965年6月22日、ボルはヴェルメルスキルヒェンで生まれる。ボルは幼い頃、マーロン・ブランド主演の『戦艦バウンティ』を見て、10歳の時に初めて映画事業に参入することを決心した。

その後自主映画を撮影し続け、ケルン大学で学び、博士号を取得後、1994年にジーゲン大学で博士論文を発表する。

バンクーバーの撮影スタジオなどで雑用係として働いた後、『シアトル猟奇殺人捜査』(2001年)でハリウッドデビューする。多い時では1年のうちに映画を3、4本というハイペースで製作していた。その大半は、移住先で拠点でもあるカナダバンクーバーで撮影されていた。

自身が映画化を手がけたことのある『ポスタル』シリーズの最新作『Postal3』にキャラクターとして登場する予定である[1]

2015年、バンクーバーにてドイツ料理を提供する「Bauhaus Restaurant」を開店。

2016年には「Rampage」シリーズの最終作である『ボーダーランド』を最後に、映画監督業を引退すると宣言。今後は、レストラン経営と映画流通業に専念するという。

しかし2020年、映画製作に復帰することを発表した。

評価

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2000年代中期にゲームの映画化を多く手がけたが、評判は散々。その割りにレイ・リオッタクリスチャン・スレイターといった人気俳優からベン・キングズレーユルゲン・プロホノフなどの大物俳優が次々出演するため「資産家の息子では?」「ハリウッドに有力なコネがあるのでは?」という噂も出るほど。最低映画制作者として現在も王道を邁進している。高名なゴールデンラズベリー賞のノミネート回数では群を抜いていたが、2008年(第29回)に受賞(最悪監督賞に加え最悪功績賞というおまけつき)に至った。

ゲームファンの中にはボルが監督することを嫌がる者も多く、これ以上ゲーム原作の映画を撮るのを止めさせるための署名活動のサイトも存在する[2]。それに対しボルが「『Postal』公開までに100万票集まったら映画監督から足を洗う」と発言し、それを受けたCadbury Adams USA社が「100万票集まったら署名した全員に無料でガムを配る」と発表する騒ぎにまで発展した[3]

同じくゲーム制作者からも敬遠されることがあり、『World of Warcraft』を映画化しようとした際にはブリザード・エンターテイメントから「あなたにだけは絶対に映画化の権利を売りません」と頑なに拒否された[4]。そのためか、近年はゲーム原作の映画をあまり撮らない傾向にある。

しかし雑誌『映画秘宝』では、「撮影現場ではカメラを常に2台回して無駄が無く、現場では笑いが絶えなかった」というコメントが出演者のクリスチャン・スレイターから出ることや、ゲーム原作以外の映画ではリアルで陰惨な暴力描写が評価されるなど、肯定的な評価がないわけではない。

パフォーマンスも積極的で、自分の作品を批判した評論家とボクシングの勝負をしたり、「映画界を追放された」とスーダン(実際は南アフリカのロケ地に作った映画のセット)で生活する動画を公開するなどした。

作品評価の低さにもかかわらず映画撮影資金を調達し続けられたのは、国内映画産業奨励を目指したドイツ国内法のためである[5]。この法律では映画製作に投資された資金は全額が課税控除となり、利益だけが課税対象となる。このため、投資側からは最初から利益を出すことを求められておらず、『POSTAL』のように1800万ドルの製作資金を投じた上で、全米でわずか12館での公開ということが投資側から認められてしまう。一方で、同じ国内法で投資された映画の多くが、控除を認められる段階に入れば撮影を中止してしまうのに対して、ボルは少なくとも映画を完成させ、法律の目的を満たしているという指摘がある。

フィルモグラフィ

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監督

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製作のみ

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脚注

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  1. ^ Uwe Boll paid dev to appear in Postal 3”. Eurogamer (2009年6月9日). 2009年7月17日閲覧。
  2. ^ Stop Dr. Uwe Boll Petition
  3. ^ ゲーム映画化で悪名高いあの監督にガム業界からもブーイング―100万票の署名でガムを無料配布?”. Online Player EX (2008年5月14日). 2009年7月17日閲覧。
  4. ^ 映画監督のUwe Boll氏,WoWの映画化をBlizzardに断られる”. 4Gamer.net (2006年6月12日). 2009年7月17日閲覧。
  5. ^ あのPostalの映画がもうすぐアメリカで劇場公開!”. 4Gamer.net (2008年5月16日). 2009年7月17日閲覧。

外部リンク

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