OWL

知識を表現するために設計された言語

Web Ontology LanguageOWL)はインターネット上に存在するオントロジーを用いてデータ交換を行うためのデータ記述言語。OWLはRDFの語彙拡張であり、DAML+OILに由来している。OWLRDFなどの他の構成要素とともにセマンティック・ウェブのツール群として位置づけられる。

OWL Web Ontology Language
ステータス Published
開始年 2004年 (2004)
編集者 Mike Dean (BBN Technologies), Guus Schreiber
元になった標準 Resource Description Framework, RDFS
関連する標準 SHACL
ドメイン Semantic Web
略称 OWL
ウェブサイト OWL Reference
OWL 2 Web Ontology Language
ステータス Published
開始年 2009年 (2009)
編集者 W3C OWL Working Group
元になった標準 Resource Description Framework, RDFS
ドメイン Semantic Web
略称 OWL 2
ウェブサイト OWL 2 Overview

現在、OWLはOWL LiteOWL DLOWL Fullの3つの記法がある。この3つはそれぞれ特徴があり、OWL Lite、OWL DL、OWL Fullの順で平易になっている。

OWL DLは記述論理に基づいている。その部分集合であるOWL Liteはより表現力の小さい論理に基づいている。

名前の由来

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正式名称は「Web ontology language」(日本語記述ウェブオントロジー言語)である。略称(頭字語)がOWLである。正式名称の頭文字を語順どおりに綴った「WOL」ではなく「OWL」を略称としたのは、OWLが誕生した時点で「WOL」がデータ工学の分野の言語の名前として既に使われていたためである。また、童話「クマのプーさん」に登場するフクロウ[注釈 1] Owl[注釈 2]が自分の名前を「WOL」[注釈 3]と書くことに(逆の形で)ちなんだためである。


脚注

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注釈

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  1. ^ フクロウは知識の象徴
  2. ^ 石井桃子による日本語訳では「フクロ」
  3. ^ 石井桃子による日本語訳では「クフロ」

出典

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関連項目

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外部リンク

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