ウィーン盆地
ウィーン盆地[1](ドイツ語: Wiener Becken、チェコ語: Vídeňská pánev、スロバキア語:Viedenská kotlina、スロベニア語:Dunajska kotlina)とは、アルプス山脈とカルパティア山脈の間に存在する堆積盆地である。
地形
編集ウィーン盆地の半分以上はオーストリアのニーダーエスターライヒ州に存在し、残りの領域は同国ウィーンとチェコ、スロバキアの両国家にも跨っている。また、特にチェコ国内の部分を低モラビア谷、スロバキア国内の部分をザーホリエ低地と呼ぶこともある。
標高が等しい領域は紡錘形をしており、その長さは50kmから200kmに及んでいる。また、地形的には谷がドナウ川の下流、ハンガリー側からの攻撃を守りやすいものとなっている。
地質
編集ウィーン盆地の地層は、主に新第三紀の堆積岩で構成されている。これは海面から引き離されることによって成立し[2]、地震性の地殻変動を経て現在の形に至ったとされる。この地域で起こった有史時代の大きな地震としては、1590年のノイレンバッハ地震が挙げられるほか、それ以外にも4世紀中頃にも巨大な地震があり、カルヌントゥムに被害を及ぼしている。
出典
編集- ^ Rees, Henry (1974). Italy, Switzerland and Austria. A Geographical Study. Harrap, London, ISBN 0-245-51993-9.
- ^ Plašienka, D., Grecula, P., Putiš, M., Kováč, M. a Hovorka, D., 1997: Evolution and structure of the Western Carpathians: an overview. Mineralia Slovaca - Monograph, Košice, s. 1 – 24