ウィーン地方鉄道
ウィーン地方鉄道(Wiener Lokalbahnen GmbH, WLB)は、ウィーン南郊の交通を運営する公企業である。持ち株会社はウィーン公共事業有限会社(Wiener Stadtwerke GmbH)で、約99.94%の持ち分を所有している[1][2]。全路線の料金はオーストリア東部運輸連合(Verkehrsverbund Ost-Region, VOR)の料金システムにより適用されている。1999年ウィーン地方鉄道は鉄道貨物事業を始めて、事業範囲を欧州連合の全地域まで拡張している。
種類 | 有限会社(オーストリア) |
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略称 | WLB |
本社所在地 |
オーストリア Purkytgasse 1B 1230 Wien |
設立 | 1888年 |
業種 | 陸運業 |
代表者 | モニカ・ウンターホルツナー(代表取締役) |
売上高 | 3300万ユーロ(2016年) |
従業員数 | 322人(2016年12月31日現在) |
主要株主 | ウィーン公共事業有限会社(Wiener Stadtwerke GmbH) |
主要部門 | 鉄道運送 |
主要子会社 |
ウィーン地方鉄道貨物 ウィーン地方鉄道交通弱者サーヴィス |
外部リンク | www.wlb.at |
事業部門
編集路面電車
編集ウィーン都心部のオパー(歌劇場前)から、南郊のバーデン・ヨーゼフ広場に至る30.4キロの鉄軌道線を運行しており、バーデン線 (Badner Bahn) とも呼ばれる。
途中、34か所の駅と停留所があり、平均駅間隔は1キロ未満と短い。 うちオパーから旧市街地南部のフィラデルフィア橋までは、一部を除きウィーン市電と路線を共用している。そこから先は基本的には複線の専用軌道であるが、終点のバーデン近くは単線の併用軌道となっている。
ウィーン地方鉄道は毎日30,000人の利用者があり、通勤、通学や南部ショッピングセンター (Shopping City Süd) への買い物客など、様々な利用がなされている。 この他、ウィーン地方鉄道はバス路線も運行している。
市内バス
編集ウィーン地方鉄道はバーデン市のバス路線も運営している。360系統バスはウィーン国立歌劇場まで運行され、「バーデンのカジノバス」と呼ばれる。2006年3月から360系統はウィーンの深夜バス路線に含まれている。361系統バスはバーデンとその近郊及びニーダーエスターライヒ州の南部産業団地を結んでいる。
参考文献
編集- Wolfgang Kaiser: Straßenbahnen in Österreich. GeraMond-Verlag, München 2004, ISBN 3-7654-7198-4. (ドイツ語)
- Reinhold Köhler (Red.), Günther Zimmerl (Red.): Festschrift – 100 Jahre Wiener Lokalbahnen 1888–1988. Aktiengesellschaft der Wiener Lokalbahnen, Wien 1988.(ドイツ語)
- Hans Sternhart, Hans Pötschner: Hundert Jahre Badner Bahn. Die Geschichte der Badner Straßenbahn und der Lokalbahn Wien-Baden. Slezak, Wien 1973, ISBN 3-900134-19-7.
外部リンク
編集- ウィーン地方鉄道(ドイツ語、英語のみ)
- 100 Jahre Wiener Lokalbahnen, Sonderpostmarke, 1988, Austria-Forum, abgerufen am 4. Mai 2010