イーメイ・ウドカ
イーメイ・サンデイ・ウドカ(Ime Sunday Udoka, 1977年8月9日 - )は、ナイジェリアの元プロバスケットボール選手であり、現在は指導者。アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド出身。NBAのヒューストン・ロケッツでヘッドコーチを務めている。現役時代のポジションはスモールフォワード。
ボストン・セルティックスコーチ時代のウドカ (2022年) | |||||||||||||||
ヒューストン・ロケッツ HC | |||||||||||||||
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役職 | ヘッドコーチ | ||||||||||||||
所属リーグ | NBA | ||||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||||
国籍 |
ナイジェリア アメリカ合衆国 | ||||||||||||||
生年月日 | 1977年8月9日(47歳) | ||||||||||||||
出身地 |
アメリカ合衆国 オレゴン州ポートランド | ||||||||||||||
身長(現役時) | 196cm (6 ft 5 in) | ||||||||||||||
体重(現役時) | 100kg (220 lb) | ||||||||||||||
キャリア情報 | |||||||||||||||
高校 | ジェファーソン高等学校 | ||||||||||||||
大学 |
ユタ州立大学イースタン校 サンフランシスコ大学 ポートランド州立大学 | ||||||||||||||
NBAドラフト | 2000年 / ドラフト外 | ||||||||||||||
プロ選手期間 | 2000年–2012年 | ||||||||||||||
ポジション | SF | ||||||||||||||
背番号歴 | 5, 8, 3 | ||||||||||||||
指導者期間 | 2012年–現在 | ||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||
選手時代: | |||||||||||||||
2000–2001 | ファーゴ=ムーアヘッド・ビーズ | ||||||||||||||
2001 | インディペンデンテ | ||||||||||||||
2002–2003 | ノースチャールストン・ロウゲーターズ | ||||||||||||||
2003 | アディロンダック・ワイルドキャッツ | ||||||||||||||
2003–2004 | チャールストン・ロウゲーターズ | ||||||||||||||
2004 | ロサンゼルス・レイカーズ | ||||||||||||||
2004 | チャールストン・ロウゲーターズ | ||||||||||||||
2004 | CBグラン・カナリア | ||||||||||||||
2005 | JAビッチー | ||||||||||||||
2005–2006 | フォートワース・フライヤーズ | ||||||||||||||
2006 | ニューヨーク・ニックス | ||||||||||||||
2006–2007 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | ||||||||||||||
2007–2009 | サンアントニオ・スパーズ | ||||||||||||||
2009–2010 | サクラメント・キングス | ||||||||||||||
2010–2011 | サンアントニオ・スパーズ | ||||||||||||||
2012 | UCAMムルシアCB | ||||||||||||||
コーチ時代: | |||||||||||||||
2012–2019 | サンアントニオ・スパーズ (AC) | ||||||||||||||
2019–2020 | フィラデルフィア・76ers (AC) | ||||||||||||||
2020–2021 | ブルックリン・ネッツ (AC) | ||||||||||||||
2021–2023 | ボストン・セルティックス | ||||||||||||||
2023– | ヒューストン・ロケッツ | ||||||||||||||
受賞歴 | |||||||||||||||
選手時代
コーチ時代
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Stats Basketball-Reference.com | |||||||||||||||
代表歴 | |||||||||||||||
キャップ | ナイジェリア | ||||||||||||||
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経歴
編集ポートランド州立大学を卒業後、ウドカのキャリアはNBAデベロップメント・リーグのチャールストン・ロウガトーズ(現:フロリダ・フレイム)で始まった。
2004年1月14日、ロサンゼルス・レイカーズと契約したがすぐに放出された。再びDリーグに戻ったウドカはフォートワース・フライヤーズでプレイし、試合平均17.1得点6.2リバウンドの成績を残した。
2006年4月6日、ニューヨーク・ニックスと契約したが、同年9月11日には放出された。
ウドカは地元ポートランドに戻り、新たな契約を得るために自主練習を行っていた。場所柄、ポートランド・トレイルブレイザーズの選手たちと練習を共にしていたが、10月に入って各チームのキャンプが始まっても契約が得られない状態が続いていた。折しも、ブレイザーズのアーロン・マイルズが健康診断に引っかかり、チームのロスター枠が1つ空いたところでブレイザーズの選手たちがウドカをキャンプに呼ぶように進言した。キャンプ中に父の死などの不幸に見舞われたが、ウドカはコーチ陣を唸らせる活躍を見せ、見事に開幕ロスターに残った。更には開幕戦から先発スモールフォワードの座をも勝ち取り、結局その年は75試合に全て先発で出場、平均出場時間28.6分で8.4得点、3.7リバウンド、0.9スティールの成績を残した。このシーズンに、NBA入りしたラマーカス・オルドリッジと共にプレーした経験が、後にFAとなったオルドリッジをサンアントニオ・スパーズに呼び込む大きな力となった[1][2]。
2007年8月16日、サンアントニオ・スパーズと契約。推定2年200万ドルの契約であると見られている。スパーズではブルース・ボーエンの控えとしてプレイした。その後、サクラメント・キングス、ニュージャージ-・ネッツ、スペインリーグでプレーした後、2012年8月、サンアントニオ・スパーズに、アシスタントコーチとして加入した[3]。
2019年6月、かつてのスパーズアシスタントコーチであったブレット・ブラウンヘッドコーチのもとでフィラデルフィア・セブンティシクサーズのアシスタントコーチを務めることが報じられた[4]。
2021年6月28日、GMに鞍替えしたブラッド・スティーブンスの後任としてボストン・セルティックスのHC就任。プレイオフでは、プレイインから勝ち上がったブルックリン・ネッツ、前年覇者ミルウォーキー・バックス、2年前に敗れたマイアミ・ヒートを下し、チームを12年ぶりのNBAファイナルに導き、ゴールデンステイト・ウォリアーズに敗れたものの王者相手に2勝4敗と善戦するなど、就任初年度で手腕が発揮された。
しかし、球団の女性職員との不適切な関係が報じられ、セルティックスは2022年9月22日、1年間職務停止処分することが発表され、2022-23シーズン全試合出場停止することになった[5][6]。
2023年4月25日、ヒューストン・ロケッツのHCに就任した。[7]。
プレイスタイル
編集体格には恵まれていないが、タフなディフェンスと、スリーポイントを得意としていた。スパーズでは長らく守備の要であったブルース・ボウエンの後継者として期待されていた。ナイジェリア代表チームではガードを務めるなどの器用さも合わせ持っていた。
個人成績
編集略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | TO | 平均ターンオーバー数 | PPG | 平均得点 |
太字 | キャリアハイ | * | リーグリーダー | † | 優勝シーズン |
NBAレギュラーシーズン
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
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2003–04 | LAL | 4 | 0 | 7.0 | .333 | .000 | .500 | 1.3 | .5 | .5 | .2 | 0.75 | 2.0 |
2005–06 | NYK | 8 | 0 | 14.3 | .375 | .333 | .500 | 2.1 | .8 | .1 | .0 | 0.25 | 2.8 |
2006–07 | POR | 75 | 75 | 28.6 | .461 | .406 | .742 | 3.7 | 1.5 | .9 | .2 | 0.97 | 8.4 |
2007–08 | SAS | 73 | 0 | 18.0 | .424 | .370 | .759 | 3.1 | .9 | .8 | .2 | 0.79 | 5.8 |
2008–09 | SAS | 67 | 3 | 15.4 | .383 | .328 | .609 | 2.8 | .8 | .5 | .2 | 0.57 | 4.3 |
Career | 227 | 78 | 20.4 | .428 | .374 | .704 | 3.2 | 1.0 | .7 | .2 | 0.77 | 6.0 |
NBAプレーオフ
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
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2007–08 | SAS | 16 | 0 | 14.8 | .465 | .400 | .714 | 2.9 | 1.1 | .7 | .1 | 0.69 | 5.4 |
2008–09 | SAS | 5 | 0 | 20.8 | .350 | .125 | .400 | 4.6 | .8 | .8 | .2 | 0.40 | 3.4 |
Career | 21 | 0 | 16.2 | .440 | .354 | .583 | 3.3 | 1.0 | .7 | .1 | 0.62 | 3.4 |
その他
編集父がナイジェリア出身であることからナイジェリア国籍を持ち、日本で開かれた2006年バスケットボール世界選手権ではナイジェリア代表チームに選出された。母ムフォン・ウドカはWNBAの元選手。
脚注
編集- ^ “LaMarcus Aldridge: Ime Udoka got the Spurs deal done”. SI.com (2015年8月26日). 2015年12月16日閲覧。
- ^ “LaMarcus Aldridge's move to San Antonio got an unlikely assist” (2015年8月24日). 2015年12月16日閲覧。
- ^ “Spurs Ime Udoka Joins Spurs Coaching Staff”. nba.com (2012年8月28日). 2012年8月28日閲覧。
- ^ “Sixers hiring Ime Udoka to become lead assistant coach”. inquirer.com (7 June 2019). 7 June 2019閲覧。
- ^ “Boston Celtics Suspend Head Coach Ime Udoka” (2022年9月22日). 2022年9月22日閲覧。
- ^ “Boston Celtics coach Ime Udoka facing season-long suspension for relationship with member of franchise's staff” (2022年9月22日). 2022年9月22日閲覧。
- ^ “Rockets Name Ime Udoka Head Coach” (2023年4月25日). 2023年4月25日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 選手の通算成績と情報 NBA、Basketball-Reference、G League、Eurobasket、RealGM
- HC通算成績と情報 NBA Head Coaches、Eurobasket、RealGM