イーゴリ・ゼレンスキー
ロシアのバレエダンサー、バレエ指導者
イーゴリ・ゼレンスキー(Игорь Зеленский、Igor Zelenski、1969年7月13日 - )[1]は、ロシアのバレエダンサーである。
経歴
編集トビリシ・バレエ学校を経てワガノワ・バレエ学校でバレエを学んだ。トビリシではワフタング・チャブキアーニ、ワガノワではゲンナジー・セリュツキー[2]に師事した。
トビリシ・オペラ劇場バレエ団から1988年にマリインスキー・バレエ団に入団し、1991年からプリンシパルの座についた。彼は、1992年から1997年の間、ニューヨーク・シティ・バレエ団のプリンシパルでもあった。
ゼレンスキーのレパートリーは古典からモダンまで幅広い。彼はロイヤル・バレエ団、ミラノ・スカラ座バレエ団など、世界中で活躍し、マリインスキー・バレエ団などの公演や自身のガラ公演などでたびたび来日していた。
その後、ノヴォシビルスク国立オペラ劇場バレエ団の芸術監督に就任している。2011年の6月より、スタニスラフスキー・ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念音楽劇場の芸術監督も兼任する[3]。
2016年よりバイエルン国立バレエ団の芸術監督を務めていたが、2022年4月4日に辞任した[4][5]。同年2月24日にロシアがウクライナに侵攻したことから、ゼレンスキーはプーチン大統領と距離を置くことを求められていた。ゼレンスキーはモスクワに本拠を置く財団の共同設立者であり、財団の目的の一つがクリミアに文化センターを創設することであるという。ゼレンスキーは政治のことについてコメントを拒んでおり、家族が病気であることを理由としている[6][7]。
受賞歴
編集出演
編集DVD
編集脚注
編集- ^ a b 『オックスフォードバレエ・ダンス辞典』265頁。
- ^ ファルフ・ルジマートフを育てたことでも知られるバレエ教師である。
- ^ 文化の世界「イーゴリ・ゼレンスキーさんインタビュー」 The Voice of Russia 2012年4月30日閲覧。
- ^ Zeitung(2022年4月3日), Süddeutsche. “Russischer Direktor des Bayerischen Staatsballetts tritt zurück” (ドイツ語). Süddeutsche.de. 2022年4月4日閲覧。
- ^ Rédaction, La (2022年4月4日). “Igor Zelensky quitte la direction du Ballet national de Bavière” (フランス語). ResMusica. 2022年4月4日閲覧。
- ^ “Nach massivem Druck: Ballettchef Igor Zelensky tritt zurück”. BR24(2022年4月4日). 2022年4月5日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/alastairmacaul3/status/1510994797678452738”. Twitter. 2022年4月4日閲覧。
参考文献
編集- デブラ・クレイン、ジュディス・マックレル 『オックスフォード バレエダンス事典』 鈴木晶監訳、赤尾雄人・海野敏・長野由紀訳、平凡社、2010年。ISBN 978-4-582-12522-1