インダンスレン
有機染料
インダンスレン(インダンスレン)は、2-アミノアントラキノンをカリウム塩の存在下で、水酸化カリウムで処理することにより得られる有機染料である。アクリル絵具、カゼイン、エンカウスティーク、フレスコ、ガッシュ、アマニ油、テンペラ、パステル、水彩等に加えられる。非色止め木綿の染色や、高級な絵画や琺瑯用の色素に用いられる。食品添加物としては、E番号130を持つが、アメリカ合衆国でもEUでも使用は承認されていない[1] [2]。この物質は、1901年にレネ・ボーンによって、最初のアントラキノン系バット染料として特許が取られた。
インダンスレン | |
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別称 C.I. vat blue 4, carbon paper blue, blue O, carbanthrene blue 2R, fenan blue RSN, graphtol blue RL, medium blue, monolite fast blue 3R, indanthrene, indanthrone, pigment blue 60, C.I. 69800 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 81-77-6 |
PubChem | 6690 |
ChemSpider | 6435 |
E番号 | E130 (着色料) |
バイルシュタイン | 367131 |
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特性 | |
化学式 | C28H14N2O4 |
モル質量 | 442.42 g mol−1 |
密度 | 1.6 g/ml |
水への溶解度 | Insoluble |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
性質
編集外見は、金属光沢を持つ青色の針状であり、融点は470-500℃である。固着が非常に軽いが、有機溶媒ではにじむことがある。