インタースコープ・ゲフィン・A&Mレコード

インタースコープ・ゲフィン・A&Mレコード(Interscope Geffen A&M Records)は、インタースコープ・レコードゲフィン・レコードA&Mレコードからなるアメリカ合衆国ユニバーサル ミュージック グループ内のレコードレーベル・グループ。

インタースコープ・ゲフィン・A&Mレコード
親会社ユニバーサル ミュージック グループ
設立1999年1月 (25年前) (1999-01)
販売元
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
本社所在地カリフォルニア州ロサンゼルス郡サンタモニカ
公式サイトwww.interscope.com

沿革

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インタースコープ・ゲフィン・A&Mレコードは、ポリグラムMCAミュージック・エンタテインメントの合併によるユニバーサル・ミュージック・グループの誕生に伴い、1999年に設立された。MCAのレーベルのインタースコープ・レコードゲフィン・レコード、そして当時休眠状態にあったポリグラム傘下のA&Mレコードを統合して誕生したレーベル・グループである。このレーベルは、新たに設立されたユニバーサル・ミュージック・グループの4社の傘下企業のうちの1社として運営され、他の3社はユニバーサル・モータウン・リパブリック・グループヴァーヴ・レコードアイランド・デフ・ジャム・ミュージック・グループであった[1]

合併の結果、かなりの割合のアーティストやグループがA&Mレコードとゲフィン・レコードから脱退した。両社はレーベルとして存続したものの、280人もの雇用がなくなり、A&Mレコードのチャーリー・チャップリン・ロット英語版のオフィスは閉鎖された。この再編は、年間3億ドルの節約をもたらすと予想され、ロサンゼルス・タイムズ紙は「音楽ビジネスの経済と方向性の変化」を強調するものと評した[2][3]

A&Mレコードとゲフィン・レコードはインディーズ・レーベルとして尊敬を集め、商業的にも芸術的にも大きな成功を収めていた。しかし、両レーベルとも創業者が売却しており、売却以前の数年間は予算不足と非生産的なバンドとの契約に悩まされていた。合併当時、両レーベルともビルボードのトップ40に入るレコードはなかったが、インタースコープはドクター・ドレースヌープ・ドッグ2パックナイン・インチ・ネイルズノー・ダウトリンプ・ビズキットブッシュなどのアーティストによるヒット・レコードで「アメリカの若者の新しいサウンドを定義」していた。インタースコープの共同設立者であるジミー・アイオヴィン英語版テッド・フィールドは、インタースコープ・ゲフィン・A&Mレコードの発足に際して共同会長に指名された[4][5]

2000年、ユニバーサル・ミュージック・グループは、音楽企業として初めてEBITDA(金利・税金・減価償却費控除前利益)が10億米ドルを突破した。音楽販売シェアは28.03%で首位、グループ内レーベルの中ではインタースコープ・レコードが8.97%で首位だった[6]

2003年、ユニバーサル・ミュージック・グループはドリームワークス・レコード英語版を買収し、2004年にはインタースコープ・ゲフィン・A&Mレコードに吸収合併された。ブリンク 182パパ・ローチライズ・アゲインストネリー・ファータドライフハウスAFIオール・アメリカン・リジェクツジミー・イート・ワールドルーファス・ウェインライトなどのアーティストはゲフィン・レコードとインタースコープ・レコードに移籍した[7]

2010年、インタースコープ・ゲフィン・A&Mレコードと19エンタテインメント英語版は、アメリカン・アイドルのファイナリストおよび優勝候補のレコードを開発、流通、世界的に販売する戦略的提携を発表した[8]。2013年には、2007年に合弁会社として設立されたA&Mオクトーン・レコード英語版を完全子会社化した[9][10]

アイオヴィンは、2014年5月までインタースコープ・ゲフィン・A&Mレコードの会長兼最高経営責任者を務めていた。後任にはジョン・ジャニック英語版が就任した[11]

レーベル

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ゲフィン・レコード

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インタースコープ・レコード

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休止

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関連項目

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参考文献

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  1. ^ Neil, Strauss (December 21, 1998). “A Major Merger Shakes Up the World of Rock”. New York Times. https://www.nytimes.com/1998/12/21/arts/a-major-merger-shakes-up-the-world-of-rock.html 27 September 2015閲覧。 
  2. ^ Hilburn, Robert and, Phillips, Chuck (January 22, 1999). “A&M Records Closes; Geffen Lays of”. Los Angeles Times. https://www.latimes.com/archives/la-xpm-1999-jan-22-mn-524-story.html 27 September 2015閲覧。 
  3. ^ Essex, Andrew (July 23, 1999). “Music merger orphans artists”. Entertainment Weekly. https://ew.com/article/1999/07/23/music-merger-orphans-artists/ 27 September 2015閲覧。 
  4. ^ Hilburn, Robert (January 23, 1999). “This Cut Is the Deepest”. Los Angeles Times. https://www.latimes.com/archives/la-xpm-1999-jan-23-2-story.html 1 October 2015閲覧。 
  5. ^ Wild, David (April 3, 1997). “Interscope Records: Inside the Hit Factory”. Rolling Stone. https://www.rollingstone.com/music/news/interscope-records-inside-the-hit-factory-19970403 1 October 2015閲覧。 
  6. ^ Hochman, Steve (December 31, 2000). “Being Bigger and Younger Sure Helped”. Los Angeles Times. https://www.latimes.com/archives/la-xpm-2000-dec-31-ca-6566-story.html 1 October 2015閲覧。 
  7. ^ Newman, Melinda (December 6, 2003). “Anthhony Expected to Head DreamWorks”. Billboard. https://books.google.com/books?id=Tw8EAAAAMBAJ&q=IGA+acquires+dreamworks&pg=PA11 1 October 2015閲覧。 
  8. ^ Daily Double Staff (August 3, 2010). “Tuesday, August 3, 2010IDOL TO UMG'S IGA”. Hits Daily Double. Hits Magazine. 1 October 2015閲覧。
  9. ^ Associated Press (February 21, 2007). “Interscope Geffen A&M forms new label”. Associated Press. USA Today. https://usatoday30.usatoday.com/life/music/news/2007-02-21-a-m-octone_x.htm 1 October 2015閲覧。 
  10. ^ Billboard Staff (October 7, 2013). “Interscope Geffen A&M Acquires Remaining Share of A&M/Octone Records”. Billboard. https://www.billboard.com/music/music-news/interscope-geffen-am-acquires-remaining-share-of-amoctone-records-5748123/ 1 October 2015閲覧。 
  11. ^ Christman, Ed (May 28, 2014). “John Janick Replaces Jimmy Iovine Atop Interscope Geffen A&M”. Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/news/general-news/john-janick-replaces-jimmy-iovine-707662/ 23 September 2015閲覧。 

外部リンク

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