イタルデザイン・ジウジアーロ
イタリアのデザイン会社
(イタルデザインから転送)
イタルデザイン・ジウジアーロ (Italdesign Giugiaro S.p.A.) は、ジョルジェット・ジウジアーロによって設立されたイタリアのデザイン会社である。「イタルデザイン」の名では自動車のデザインを専門に行っており、その他の分野は同社の「ジウジアーロ・デザイン」部門が手掛ける。
2010年8月9日、フォルクスワーゲングループの一員であるランボルギーニが、当社株式の90.1%と「イタルデザイン」のブランド名および当社が持つ特許に係る権利を取得した[1][2]。残りの株式は2015年6月28日にアウディに売却され、また同日をもってジョルジェットも当社を退職した[3]。
主なコンセプトカー
編集- マセラティ・ブーメラン 1971年、1972年サロン・アンテルナショナル・ド・ロト発表。マセラティ・ボーラがベース
- BMW・ナスカ C2 (BMW Nazca C2) 1991年
- BMW・ナスカ C2 スパイダー (BMW Nazca C2 Spider) 1993年
- ランボルギーニ・カラ (Lamborghini Cala) 1995年
- フォルクスワーゲン・W12 (Volkswagen W12) 1997年
- トヨタ・アレッサンドロ・ボルタ (Toyota Alessandro Volta) 2004年
- アルファロメオ・ヴィスコンティ (Alfa Romeo Visconti) 2004年
- ブガッティ・EB112、EB118、EB 218、EB 18/3 Chiron
- 日産・GT-R50 by Italdesign 2018年
- デロリアン アルファ5 2022年
主な量産車(商用車を含む)
編集- スズキ・キャリイ 1969年
- ロータス・エスプリ 1972年
- フォルクスワーゲン・ゴルフ 1974年
- ヒュンダイ・ポニー 1975年
- ランチア・デルタ 1979年
- フィアット・パンダ 1980年
- いすゞ・ピアッツァ 1981年
- デロリアン・DMC-12 1981年
- フィアット・ウーノ 1983年
- トヨタ・カローラ 1983年 - ※AE85/86型は除く
- サーブ9000 1984年
- いすゞ・ジェミニ 1985年
- スバル・アルシオーネSVX 1991年
- トヨタ・アリスト / レクサス・GS 1991年
- フィアット・プント 1993年
- GM大宇・マティス 1998年
- マセラティ・3200GT 1998年
- ダイハツ・ムーヴ 1998年 - ※ムーヴカスタムは除く
- ダイハツ・アトレー / ダイハツ・ハイゼットカーゴ / ダイハツ・ハイゼットデッキバン 1999年 - ※アトレーカスタムは除く
- スズキ・SX4(フィアット・セディチ) 2006年
- サンヨン・コランド(コランドC) 2010年
- イタルデザイン・ゼロウノ 2018年
鉄道車両
編集その他
編集- セイコー
- ニコン
- ダイワ精工 チームダイワベイトキャスティングリール(TD-S、X、Z)シリーズ
- ソニー・ファミリークラブ CDラジオ『Celebrity D-3000』
- FNN NEWSCOMセット(フジテレビ系、1990年 - 1991年)
- 三菱重工 ビーバーエアコン1991年秋冬モデル(室内機・リモコン)
- 岡村製作所 デスクチェア 『コンテッサ』『バロン』
- SHOEI ヘルメット『Z100』『GX-1』
- ブリヂストンサイクル『ブルゾン』『モンテカルロ ジウジアーロヴァージョン』
- ピエトロ・ベレッタ 銃器 『M9000S』『Px4Storm』『Cx4Storm』『M90TWO』
- DOP指定のバルサミコ酢ボトル
- 太陽誘電 That'sオーディオカセットテープ『SUONO』シリーズ
脚注
編集- ^ "Volkswagen Group completes acquisition of majority shareholding in Italdesign Giugiaro" (Press release). Volkswagen AG. 9 August 2010. 2011年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月22日閲覧。
- ^ “VW schließt Mehrheitserwerb an Giugiaro ab”. automobilwoche.de (Crain Communications GmbH). (2010年8月9日). オリジナルの2012年8月3日時点におけるアーカイブ。 2012年8月3日閲覧。
- ^ “Legendary car designer Giugiaro quits company that bears his name”. Automotive News. (2015年7月2日) 2021年9月18日閲覧。