イタリア学会
イタリア学会(イタリアがっかい、イタリア語: Associazione di Studi Italiani in Giappone)は、イタリア研究の発展と普及に寄与することを目的として設立された日本の学術団体。イタリアの言語、文学、歴史、美術、教育など、イタリア学全般を対象としている。 1950年6月に、京都大学でイタリア文学を担当していた野上素一らが中心になって創設された。
機関紙『イタリア学会誌 Studi Italici』の発行や年次総会の開催などの活動を行っている。学会誌はJ-STAGEにて公開されている(外部リンクの節参照)。 2019年、若手研究者を対象とするイタリア学会奨励賞を創設[1]。学会誌に掲載された論文から、2年ごとに選出される[2]。
2020年、日本学術会議会員の任命問題が表面化すると500以上の学会・団体が声明を発表。なかでもイタリア学会の声明は、深い学識に富んだ文章が反響を集めた[3][4][5]。
歴代会長
編集- 野上素一 (1951年度 - 1975年度)
- 清水純一(1976年度 - 1977年度:会長代理、1978年度 - 1981年度)
- 池田廉(1982年度 - 1985年度)
- 西本晃二(1986年度 - 1989年度)
- 秋山余思(1990年度 - 1991年度)
- 岩倉具忠(1992年度)
- 阿部史郎(1993年度:会長代理、1994年度 - 1997年度)
- 佐藤三夫(1998年度 - 1999年度)
- 米川良夫(2000年度 - 2001年度)
- 藤村昌昭(2002年度 - 2005年度)
- 長神悟(2006年度 - 2009年度)
- 天野恵(2010年度 - 2013年度)
- 高田和文(2014年度 - 2017年度)
- 大黒俊二 (2018年度 - 2019年度)
- 藤谷道夫 (2020年度 - 2023年度[8])
- 小林満(2024年度[9] - )
脚注
編集- ^ "新着情報(2019年11月22日)."イタリア学会公式サイト. 2024年5月14日閲覧。
- ^ "イタリア学会奨励賞:概要."イタリア学会公式サイト. 2024年12月9日閲覧。
- ^ "「地動説は誤り」と糾弾のガリレオ裁判のよう… 学術会議の任命拒否に600団体超が声明."東京新聞(2020年10月30日付). 2024年12月9日閲覧。
- ^ "「頼むから」学術会議問題、異色の抗議声明に込めた危惧."朝日新聞デジタル(2020年11月14日付). 2024年12月9日閲覧。
- ^ "〈民主主義のあした〉「多数決を捨て、議論をしよう」イタリア学会会長藤谷道夫さん."東京新聞(2021年1月5日). 2024年12月9日閲覧。
- ^ "イタリア学会歴代会長名簿 大会開催校一覧."『イタリア学会誌』第50巻(2000年10月)。
- ^ "学会消息."『イタリア学会誌』各巻参照。
- ^ "次期会長候補の受付について."新着情報:イタリア学会公式サイト(2023年5月25日). 2024年5月14日閲覧。
- ^ "組織図."イタリア学会公式サイト. 2024年5月14日閲覧。
参考文献
編集- "インタビュー・野上素一先生に聞く."「座談会 -創設当時の思い出」『イタリア学会誌』第57巻(1997年10月)。
- 「日本学術会議会員任命拒否についてイタリア学会による声明」 - 『イタリア学会誌』71号(2021年)
外部リンク
編集- イタリア学会ホームページ
- イタリア学会誌 - J-STAGE