イタリアにおける闘争
『イタリアにおける闘争』( - とうそう、伊語 Lotte in Italia)は、ジャン=リュック・ゴダール、ジャン=ピエール・ゴランらが「ジガ・ヴェルトフ集団」名義で1969年(昭和44年)12月に匿名製作した、約1時間の映画である。
イタリアにおける闘争 | |
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Lotte in Italia | |
監督 |
ジガ・ヴェルトフ集団 (ジャン=リュック・ゴダール ジャン=ピエール・ゴラン) |
脚本 | ジガ・ヴェルトフ集団 |
撮影 | ジガ・ヴェルトフ集団 |
編集 | ジガ・ヴェルトフ集団 |
製作会社 |
コスモセイオン アヌーシュカ・フィルム |
配給 | フランス映画社 |
公開 |
1970年11月7日 1971年4月29日 |
上映時間 | 62分 |
製作国 |
イタリア フランス |
言語 | イタリア語 |
概要
編集1969年12月、本作は基本的にはフランス・パリ市内で撮影された。RAI(イタリア放送協会)のために製作したが、完成後、同局は納品拒否した[1]。
4部構成。第1部は、革命運動に参加するマルクス主義者の女子大生パオラ・タヴィアーニ(クリスチャーナ・トゥリオ・アルタン)を提示、第2部は、自らの具体的状況を具体的に分析することで、「私」という存在の社会的矛盾を発見することだと語り、第3部は、第1部と第2部とを検証すること、第4部は、テレビに出て、自分について語ることになるパオラの話である[2]。
本作で、女子大生パオラ・タヴィアーニ役で主演したクリスチャーナ・トゥリオ・アルタンは、「ジガ・ヴェルトフ集団」と行動をともにし、『東風』、『万事快調』に出演したが、同集団解散後は編集助手に転向、1975年、『東風』にも出演しているグラウベル・ローシャ監督の『クラロ』で編集技師となり、その後は編集畑を歩んだ。パオロ・ポゼッシは、前年の1968年にオムニバス映画『愛と怒り』のゴダール篇『放蕩息子たちの出発と帰還』に出演した後、『東風』と本作に出演した後、イタリア放送協会でテレビ映画の脚本を書いた。ジェローム・アンスタンは1980年代に録音技師に転向した。
スタッフ・キャスト
編集- 監督・脚本・撮影・編集 : ジガ・ヴェルトフ集団
- 出演 :
- クリスチャーナ・トゥリオ・アルタン (パオラ・タヴィアーニ役)
- パオロ・ポゼッシ (父、警官等の声)
- ジェローム・アンスタン (若者役)
- アンヌ・ヴィアゼムスキー (店の従業員)
- 製作会社 : コスモセイオン、アヌーシュカ・フィルム
- フォーマット : イーストマンカラー、16ミリフィルム
関連事項
編集註
編集- ^ fr:Lotte in Italiaの記述を参照。
- ^ キネマ旬報映画データベース内の「イタリアにおける闘争」の記述を参照。