イソプロピルアミノエチルメチル亜ホスホン酸エステル

イソプロピルアミノエチルメチル亜ホスホン酸エステルとはVXガス前駆体である化学物質。NATOでの呼び名はQL

イソプロピルアミノエチルメチル亜ホスホン酸エステル
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識別情報
略称 QL
PubChem 170325
ChemSpider 148925 ×
特性
化学式 C11H26NO2P
モル質量 235.303
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

化学戦争での使用

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イソプロピルアミノエチルメチル亜ホスホン酸エステルはバイナリ化学兵器の成分であり、主にVX神経作用薬である[1] 。それは、メチルホスホニルジフルオリド(DF)と一緒に、ユニタリ化学兵器の老朽化した貯蔵庫を置き換えるために1980年代に開発されたイソプロピルアミノエチルメチル亜ホスホン酸エステルは、化学兵器禁止条約により「スケジュール1」化学物質としてリストされている[1] [2]

毒性

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イソプロピルアミノエチルメチル亜ホスホン酸エステル自体は比較的毒性のない化学物質である[3]。しかしながら、硫黄と反応すると、対応するQLの硫化物が異性化して毒性の高いVXガスとなる[1][3]

出典

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  1. ^ a b c 全米研究評議会, et al. Systems and Technologies for the Treatment of Non-stockpile Chemical Warfare Materiel, (Google Books), National Academies Press, 2002, p. 14, (ISBN 0309084520), accessed October 21, 2008.
  2. ^ "Schedule One Chemicals", Chemical Weapons Convention, US Government website, Retrieved November 15, 2008.
  3. ^ a b Croddy, Eric and Wirtz, James J. Weapons of Mass Destruction: An Encyclopedia of Worldwide Policy, Technology, and History, (Google Books), ABC-CLIO, 2005, p. 238, (ISBN 1851094903), accessed October 21, 2008.