イザベラ・ディオニシオ
イタリア出身の翻訳家
イザベラ・ディオニシオ(英: Isabella Dionisio、1980年[1] - )は、イタリア出身の翻訳家である[1][2]。著書に『平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典』などがある[2]。現在は、日本で古典文学研究を行う傍らで、イタリア語・英語の翻訳者・翻訳プロジェクトマネージャー/翻訳コーディネーターとして活動している[1][3][4][5]。
経歴
編集1980年にイタリアで生まれた[1][2]。本人曰く学生時代から文学オタクで、高校生時代には中世イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの作品に夢中になっていた[6]。当時は平仮名・片仮名もままならない状態であったにもかかわらず、ヴェネツィア大学の東洋言語学専攻日本語日本文学コースに入学し、大学1年生のときにシラバスに組み込まれていた『古事記』『日本書紀』『万葉集』『日本霊異記』『古今和歌集』『竹取物語』などを始めとした古典文学と出会い、日本の古典文学研究を始めた[1][2][6][7]。2005年に来日し、2009年にお茶の水女子大学大学院の比較社会文化学日本語日本文学コースで修士課程を修了した[1][3]。大学院では小説家の森茉莉を研究した[6]。大学卒業後は主に産業翻訳・技術翻訳を扱う翻訳会社に勤めている[6]。2020年6月に著書『平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典』を刊行した[8]。彼女が行なった古典文学の訳は「イザベラ流超訳」と称されている[3][5][6][8][9]。
書籍一覧
編集- 『平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典』(2020年6月26日、淡交社、ISBN 978-4-473-04407-5)[10]
- 『女を書けない文豪たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学』(2022年10月28日、KADOKAWA、ISBN 9784041122037 [11]
- 『悩んでもがいて、作家になった彼女たち イタリア人が語る日本の近現代文学』(2023年8月31日、淡交社、ISBN:978-4-473-04565-2)[12]
出演
編集脚注
編集- ^ a b c d e f “イザベラ・ディオニシオ プロフィール - HMV&BOOKS ONLINE”. 2021年8月30日閲覧。
- ^ a b c d “イザベラ・ディオニシオ プロフィール”. 文春オンライン. 2021年8月30日閲覧。
- ^ a b c 日本経済新聞社・日経BP社. “平安の色恋 ラテン的超訳|エンタメ!|NIKKEI STYLE”. NIKKEI STYLE. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “イザベラ・ディオニシオ | 著者ページ”. 東洋経済オンライン. 2021年8月30日閲覧。
- ^ a b “サラちゃんもみっちゃんも『平安女子は、みんな必死で恋してた』イザベラ・ディオニシオ|読むらじる。|NHKラジオ らじる★らじる”. 読むらじる。|NHKラジオ らじる★らじる. 2021年8月30日閲覧。
- ^ a b c d e “『紫式部日記』は給湯室でのガールズトーク。「イザベラ流超訳」で古典の魅力を再発見|話題|婦人公論.jp”. 婦人公論.jp. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “イタリア女子が教える「世界に通じる日本の古典」 | 平安文学はこんなにブッ飛んでいる!”. クーリエ・ジャポン (2016年5月6日). 2021年8月30日閲覧。
- ^ a b “「平安女子は、みんな必死で恋してた」インタビュー イタリア出身、イザベラ・ディオニシオさんがハマった日本の古典|好書好日”. 好書好日. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “危険な情事、ウザイ女、お一人様女子…千年前の女子活を覗いてみたら見えてきたものって?”. ダ・ヴィンチニュース. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “平安女子は、みんな必死で恋してた-淡交社 本のオンラインショップ”. 淡交社 本のオンラインショップ. 2021年8月30日閲覧。
- ^ https://www.kadokawa.co.jp/product/322109000863/
- ^ https://www.book.tankosha.co.jp/shopdetail/000000001918/
- ^ “【古典文学】イザベラ・ディオニシオさん”. SUNSTAR WEEKEND JOURNEY - Fm yokohama 84.7. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “2021年5月22日(土)07:20~07:40 | マイあさ! 土曜7時台:大相撲・舞の海秀平/古典さんぽ/美術館 | NHKラジオ第1(広島)”. radiko. 2021年8月30日閲覧。
外部リンク
編集- イザベラ・ディオニシオの記事 - 東洋経済オンライン
- イザベラ・ディオニシオの記事 - 文春オンライン