イオトロクス酸メグルミン
イオトロクス酸(iotroxic acid)またはイオトロクス酸メグルミン(meglumine iotroxate)はX線の造影剤として使用される物質である[1][2]。 具体的には胆嚢や胆管の検査に用いられる[2]。投与法はゆっくり注入する点滴静脈注射である[2]。
IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | Biliscopin, others |
Drugs.com |
国別販売名(英語) International Drug Names |
データベースID | |
CAS番号 | 51022-74-3 |
ATCコード | V08AC02 (WHO) |
PubChem | CID: 3740 |
ChemSpider | 3609 |
UNII | 84C5PTP9X6 |
KEGG | D01388 |
ChEMBL | CHEMBL1651905 |
化学的データ | |
化学式 | C22H18I6N2O9 |
分子量 | 1215.81314 g/mol |
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副作用は一般的ではない[3]。主な副作用には嘔吐、皮膚の発赤、頭痛、痒み、低血圧があげられる[2]。 稀な副作用には発作とアレルギー反応があげられる[2]。ヨウ素アレルギーのある人への使用は避けるべきでる[2]。イオトロクス酸メグルミンはイオン性ダイマー型のヨード造影剤である[4]。
イオトロクス酸が最初に作られたのは1976年である[5]。世界保健機構の必須医薬品モデルリストに掲載されており、最も効果的で安全な医療制度に必要とされる医薬品である[6]。先進国では磁気共鳴膵胆管造影(MRCP)の可用性によりイオトロクス酸の使用は稀である[7]。
出典
編集- ^ “Iotroxic Acid - Drugs.com”. www.drugs.com. 31 December 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。31 December 2016閲覧。
- ^ a b c d e f WHO Model Formulary 2008. World Health Organization. (2009). pp. 315, 318. ISBN 9789241547659. オリジナルの13 December 2016時点におけるアーカイブ。 8 December 2016閲覧。
- ^ Neugebauer, Edmund; Sauerland, Stefan (2014) (英語). Recommendations for evidence-based endoscopic surgery: The updated EAES consensus development conferences. Springer Science & Business Media. p. 67. ISBN 9782817808499. オリジナルの2017-01-01時点におけるアーカイブ。
- ^ Schaefer, Christof; Peters, Paul W. J.; Miller, Richard K. (2014) (英語). Drugs During Pregnancy and Lactation: Treatment Options and Risk Assessment. Academic Press. p. 532. ISBN 9780124079014. オリジナルの2017-01-01時点におけるアーカイブ。
- ^ Korolkovas, Andrejus (1988) (英語). Essentials of Medicinal Chemistry. Wiley. p. 1063. ISBN 9780471883562. オリジナルの2017-01-01時点におけるアーカイブ。
- ^ “WHO Model List of Essential Medicines (19th List)”. World Health Organization (April 2015). 13 December 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。8 December 2016閲覧。
- ^ Sherlock, Shiela; Dooley, James (2008) (英語). Diseases of the Liver and Biliary System. John Wiley & Sons. p. 568. ISBN 9780470986813. オリジナルの2017-01-01時点におけるアーカイブ。