アンティオコス3世 (コンマゲネ)
アンティオコス3世エピファネス(アンティオコス3せいエピファネス、Antiochus III Epiphanes、ギリシア語: Ἀντίοχος ὀ Ἐπιφανής)は、紀元前12年から紀元17年にかけてのコンマゲネ王国の支配者。彼は先代の王ミトリダテス3世とアイオータパの息子であり、母親を通してイラン系民族[1]、ギリシャ人とメディア王国のルーツを引いていた。彼の両親はいとこ同士だった。
アンティオコス3世 | |
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在位期間 紀元前12年 – 紀元17年 (29年) | |
先代 | ミトリダテス3世 |
次代 | アンティオコス4世 |
死亡 | 紀元17年 |
実名 | アンティオコス3世エピファネス |
父親 | ミトリダテス3世 |
母親 | アイオータパ |
配偶者 | アイオータパ |
子女 アンティオコス4世 ユリア・アイオータパ |
アンティオコス3世は紀元17年に死去するが、彼の死は当時政治的混乱の最中にあった王国に大きな問題を引き起こした[2]。この状況の理由は不明だが、彼の子供であるアンティオコスとアイオータパが若すぎたため、父親の後を継ぐことができなかったからだと考えられている。そのため、王国の領土はいったんローマ帝国に編入される。
参考文献
編集- ^ Marciak 2017, p. 157; Garsoian 2005; Erskine, Llewellyn-Jones & Wallace 2017, p. 75; Babaie & Grigor 2015, p. 80; Sartre 2005, p. 23
- ^ Tacitus, The Annals 2.42
出典
編集- Babaie, Sussan; Grigor, Talinn (2015). Persian Kingship and Architecture: Strategies of Power in Iran from the Achaemenids to the Pahlavis. I.B.Tauris. pp. 1-288. ISBN 9780857734778
- Erskine, Andrew; Llewellyn-Jones, Lloyd; Wallace, Shane (2017). The Hellenistic Court: Monarchic Power and Elite Society from Alexander to Cleopatra. The Classical Press of Wales. ISBN 978-1910589625
- Garsoian, Nina (2005). "Tigran II". Encyclopaedia Iranica.
- Marciak, Michał (2017). Sophene, Gordyene, and Adiabene: Three Regna Minora of Northern Mesopotamia Between East and West. BRILL. ISBN 9789004350724
- Sartre, Maurice (2005). The Middle East Under Rome. Harvard University Press. ISBN 9780674016835
- Tacitus - The Annals, Part One: Tiberius, Chapter 4, First Treason Trials