アンチモン化ガリウム
アンチモン化ガリウム(GaSb)とは、ガリウム(Ga)とアンチモン(Sb)から成る組成式がGaSbのIII-V族化合物半導体である。ガリウムアンチモンとも呼ばれる。格子定数は約0.61 nmである。
アンチモン化ガリウム | |
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Gallium(III) antimonide | |
別称 ガリウムアンチモン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 12064-03-8 |
PubChem | 4227894 |
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特性 | |
組成式 | GaSb |
モル質量 | 191.48 g/mol |
外観 | 灰白色 |
密度 | 5.6137 g/cm3 |
融点 |
712 °C |
水への溶解度 | 不溶 |
バンドギャップ | 0.726 eV (300 K) |
電子移動度 | 3000 cm2/(V*s) (300 K) |
熱伝導率 | 0.32 W/(cm*K) (300 K) |
屈折率 (nD) | 3.8 |
構造 | |
結晶構造 | 閃亜鉛鉱型構造 |
空間群 | F-43m |
格子定数 (a, b, c) | a = 6.094 Å |
危険性 | |
NFPA 704 | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
歴史
編集金属間化合物GaSbは、1926年に不活性ガス雰囲気下で直接元素を結合させたスイスの鉱物学者ヴィクトール・モーリッツ・ゴルトシュミットによって初めて生み出され、後に改定されるが格子定数を報告された。Ga-Sb相平衡は、1955年にKoster[1]やGreenfield[2]によって調査された。
用途
編集赤外線検出器、赤外線LED、レーザー、トランジスタ、熱電発電に使用される。