アンスロポルニス

かつて始新世に存在したペンギン目の鳥

アンスロポルニスAnthropornis)は、4800~3500万年前の始新世に生息していた絶滅ペンギンである。

アンスロポルニス属
A. nordenskjoeldiのサイズ比較
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ペンギン目 Sphenisciformes
: incertae sedis
: アンスロポルニス Anthropornis
学名
Anthropornis Wiman1905
タイプ種
A. nordenskjoeldi
シノニム

Pachypteryx

2種が同定されている。A. nordenskjoeldiノルデンショルトジャイアントペンギン英語: Nordenskjoeld's Giant Penguin)と呼ぶこともあるが、ジャイアントペンギン属(パキディプテス)ではなく近縁でもない。A. grandis はかつては別属の Pachypteryx grandis とされていた。

1.8メートル程の体長で体重は90キログラム程に達していたとされる。現在の最大のペンギンコウテイペンギン(約1.2メートル)と比較してもその大きさは歴然である。A. nordenskjoeldi南極大陸シーモア島ニュージーランドオーストラリアなどで発見されており、南極とオーストラリアで共に発見されている唯一の化石ペンギンである。A. grandis は南極で発見された。

A. nordenskjoeldi は曲った仕組みのをもっており、これは祖先が飛べたということを表している。祖先はカイツブリアビに似ている姿で、進化の過程で飛べなくなり、泳ぎが得意になったとされる。

引用

編集

The Annotated H. P. Lovecraft, edited by S. T. Joshi