アンガマン・バス
アンガマン・バス(英訳社名:Ungermann-Bass K.K.)は、かつて存在したアメリカ合衆国 Ungermann-Bass, Inc.の日本法人である。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 未上場 |
略称 | UBKK |
本社所在地 |
![]() 東京都 |
設立 | 1983年1月 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | LAN製品の輸入、販売、保守 |
代表者 | (設立時)代表取締役社長 大嶋章禎 |
決算期 | 12月末日 |
主要株主 | Ungermann-Bass, Inc. |
主要子会社 |
ネットワンシステムズ株式会社 松下ネットワン株式会社 |
外部リンク |
http://www.ubkk.co.jp (現在は存在しない) |
概要
編集1983年(昭和58年)1月、Ungermann-Bass, Inc.の日本法人として、大嶋章禎(現在はアライドテレシスホールディングス代表取締役社長)によって設立。同社のイーサネットスイッチ、LANカード(NIC)等の輸入、国内販売を行っていた。
1988年には三菱商事との合弁でネットワンシステムズ株式会社を設立、1989年には松下電工(のちのパナソニック電工)との合弁で松下ネットワン株式会社(のちにパナソニックESネットワークスを経て、現・パナソニックEWネットワークス)を設立した[1]。ネットワンシステムズ、松下ネットワンの社名は、Ungermann-Bass.Incが開発したルーティングプロトコル・UB Net/Oneに由来する。
1993年、UBネットワークス株式会社(英文社名:UB Networks k.k.)に社名変更。しかし、1997年に米UB Networks, Inc.がフランスの通信システム・装置メーカーであるアルカテル(現・アルカテル・ルーセント)に買収され、日本法人は清算、解散した。
沿革
編集技術
編集- UB Net/One(Ungermann-Bass Net/One)
- Ungermann-Bass.Incの開発したルーティングプロトコル。エンドノードとXNSを使って通信し、helloパケットとpath-delayメトリックを用いる。通常のXNSノードとは異なる方法でXNSプロトコルを利用する。
- PC-NIUシリーズ
- PCの拡張スロットに挿入するLANボード。PC-NIU発売当時のPCに使われていたCPUはi8086からi80286程度の処理能力が低いものであり、TCP/IPなどのLANプロトコルの処理をPC搭載のCPUで処理することによるアプリケーションの処理速度低下が著しかった。これを解決するためにPC-NIUではボード自体にi80286CPUを搭載し、LANプロトコルの処理を行わせていた。
- CPUを搭載したことにより、PC-NIU自体の消費電力が大きくなり、拡張スロットの電源供給能力が低いNEC社製PC-9801シリーズではPC-NIUが2スロット分の電力を消費する結果となった。全てのスロットに拡張ボードを挿入して使用するためには、PC-NIUに別売りの外部電源ユニットを接続する必要があった。
関連項目
編集- w:Ungermann-Bass
- パナソニックEWネットワークス - 旧・松下ネットワン、パナソニックESネットワークス
- ネットワンシステムズ
外部リンク
編集脚注
編集- ^ 米国 Ungermann-Bass, Inc.のネットワーク機器の国内製造合弁会社として設立された。 - 旧松下ネットワークオペレーションズ 鈴江啓宏社長インタビュー