アロサ (Alosa) は、ニシン科シャッド亜科アロサ属 Alosaの総称。亜属 A. PomolobusA. Caspialosaをそれぞれ別属とすることがあるが、ここではそれらを含めた広義のアロサ属について述べる[1]

アロサ
分類
: 動物Animalia
: 脊索動物Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
上目 : ニシン上目 Clupeomorpha
: ニシン目 Clupeiformes
: ニシン科 Clupeidae
亜科 : シャッド亜科 Alosinae
: アロサ属 Alosa
学名
Alosa
Linck, 1790
和名
ニシンダマシ
シャッド
英名
shad
river herring
亜属

英語からシャッド (Shad)、フランス語からアローズ (Alose) とも。あまり使われないがニシンダマシ和名があり、英語ではriver herring(直訳: ニシン属)ともいうが、ニシン亜科ニシンは別亜科。 ルアーのシャッドは、この魚に似せて作られたことで有名である。

成魚は北大西洋メキシコ湾地中海黒海カスピ海に生息する。産卵のために川をさかのぼり、淡水に産卵し、産卵後はサケと違い海に帰る。稚魚は淡水で1-2年生活したのち川を下り海へ出る。殆どの種が降海型だが陸封型(残留型)も存在する。

食用になり、いくつかの種は経済的に価値が高い。

近縁属にインド洋東南アジア近海に住むテヌアロサ属Tenualosa)があり、まれにアロサ属に含めることがある。アロサ属からテヌアロサ属に変更された種も多い。

種分類は諸説あるが、以下は一例。

亜属A. (Caspialosa) を認めず、A. (Alosa) に含めることがある。

通常テヌアロサ属とされる種は省略。

脚注

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  1. ^ 『改訂新版 世界文化生物大図鑑 魚類』世界文化社、2004年。