アロウズ・A22は、アロウズ2001年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。デザイナーはマイク・コフラン。チーム2年目のヨス・フェルスタッペンと、レッドブルの支援を受けてF1デビューしたエンリケ・ベルノルディがドライブした。

アロウズ・A22
カテゴリー F1
コンストラクター アロウズ
デザイナー マイク・コフラン
セルジオ・リンランド
先代 アロウズ・A21
後継 アロウズ・A23
主要諸元
シャシー カーボンファイバー モノコック
サスペンション(前) カーボンファイバー プッシュロッド
サスペンション(後) カーボンファイバー プッシュロッド
エンジン アジアテック 001 V10 (72°) NA
トランスミッション アロウズ製 6速 カーボンファイバー 縦置き セミAT シーケンシャル
燃料 エルフ
タイヤ ブリヂストン
主要成績
チーム オレンジ・アロウズ・アジアテック
ドライバー 14. ヨス・フェルスタッペン
15. エンリケ・ベルノルディ
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 2001年オーストラリアグランプリ
出走優勝ポールFラップ
17000
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開発と経緯

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A22は前年度有望であったA21の改良型であった。しかしその開発は、2年連続で搭載エンジンが変わったことにより進まなかった。ルノーエンジンをベースとしたスーパーテックに代わって、アジアテックエンジンを搭載することになったが。これは2000年プロスト・グランプリで結果を出せなかったプジョーエンジンがバッジネームを換えたものであり、スーパーテックに比べるとパワーが足りず、信頼性にも欠けていた。

チームは小型の燃料タンクを搭載することを決定した。シーズン序盤、少ない燃料を積んだ軽い車体で走るという戦術によってフェルスタッペンが好結果をもたらした。ベルノルディはリタイアが多く、総じてフェルスタッペンの方が上位でフィニッシュした。ブラジルGPでフェルスタッペンはトップを走行していたウィリアムズファン・パブロ・モントーヤの後部に衝突し、両者共にリタイアした。

第7戦モナコGPでは少しでもダウンフォースを得ようとして、ノーズ先端の上方に苦肉の策ともいえるミニウィングを装着した。木曜日はこの仕様で走行したが、国際自動車連盟 (FIA) から危険な構造物と判定され、土曜日以降は使用が禁止された。モナコではジョーダン・EJ11も似たようなノーズ上のウィングにトライしていた。

シーズンが進むにつれて、テスト不足と予算不足の影響が現れ始めた。フェルスタッペン、ベルノルディ共にグリッド後方に沈み、チームの焦点は翌シーズンに移動した。オーナーのトム・ウォーキンショーコスワースエンジンの獲得を保証した。

チームは結局1ポイントを得、コンストラクターズランキング10位でシーズンを終えた。

F1における全成績

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A22(2011年撮影)。ノーズ上にモナコ仕様のミニウィング。

(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 ポイント 順位
2001年 アロウズ アジアテック V10 B AUS
 
MAL
 
BRA
 
SMR
 
ESP
 
AUT
 
MON
 
CAN
 
EUR
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
HUN
 
BEL
 
ITA
 
USA
 
JPN
 
1 10位
  フェルスタッペン 10 7 Ret Ret 12 6 8 10 Ret 13 10 9 12 10 Ret Ret 15
  ベルノルディ Ret Ret Ret 10 Ret Ret 9 Ret Ret Ret 14 8 Ret 12 Ret 13 14

参照

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外部リンク

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