アレクセイ・ベレズツキー
アレクセイ・ベレズツキ(ロシア語: Алексей Владимирович Березуцкий, 1982年6月20日 - )は、ロシアの元サッカー選手、サッカー指導者。元ロシア代表。ポジションはディフェンダー。現在はロシアサッカー・プレミアリーグ・PFC CSKAモスクワの監督を務めている。
| ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
名前 | ||||||
本名 |
アレクセイ・ウラジミロヴィッチ・ベレズツキ Aleksei Vladimirovich Berzutsuki | |||||
ラテン文字 | Aleksei BEREZUTSKI | |||||
ロシア語 | Алексей Владимирович Березуцкий | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | ロシア | |||||
生年月日 | 1982年6月20日(42歳) | |||||
出身地 | ソビエト連邦、モスクワ | |||||
身長 | 190cm | |||||
体重 | 82kg | |||||
利き足 | 右足 | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 (得点) | ||||
1999-2000 2001 2001-2018 |
トルペド-ZILモスクワ ノヴォロシースク CSKAモスクワ |
2 (0) 14 (1) 341 (6) | ||||
代表歴2 | ||||||
2003-2016 | ロシア | 56 (0) | ||||
監督歴 | ||||||
2021- | CSKAモスクワ | |||||
1. 国内リーグ戦に限る。2018年5月13日現在。 2. 2016年6月20日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
経歴
編集クラブ
編集1999年にトルペド-ZILモスクワでプロデビュー。2001年にCSKAモスクワに加入。
2009年11月3日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ 2009-10のグループリーグ第4節のマンチェスター・ユナイテッドFC戦の後に行われたドーピング検査では陽性反応が出た。CSKA側はカゼ薬(Sudafed)を投与した事、メディカルスタッフの手続き上のミス、との声明を出した。UEFAの広報担当者はクラブや選手について「運動能力向上のための意図的なドーピングではない」との見方を示したものの、薬の一成分が禁止リストにあることを確認した[1]。UEFAは同年12月17日、セルゲイ・イグナシェヴィッチとともに、1試合(グループリーグ最終節のベシクタシュJK戦)の出場停止処分を科した [2]。最終節の試合には出られなかったものの、CSKAはグループリーグを突破。UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の1stレグ2ndレグのセビージャ戦ではスタメンで出場し、ロシアクラブ初のベスト8進出に貢献をした。2018年7月21日、双子の兄のヴァシリ・ベレズツキーと共に現役引退を発表した[3]。
代表
編集2003年2月12日、キプロス代表戦でロシア代表デビューを果たした。
2008年3月26日のルーマニア戦 (0-3) ではキャプテンを務めた。同年5月のカザフスタン戦を最後に、しばらく出場機会に恵まれなかったが、2009年9月5日のリヒテンシュタイン戦で、1年4か月ぶりとなる出場を果たした。以降は手薄な守備陣のバックアッパーとして重宝されている。
UEFA EURO 2012開幕直前で故障離脱した双子の兄のヴァシリ・ベレズツキーの代役として指名された。だがCSKAモスクワの同僚でありながら、イグナシェヴィッチとの意思疎通が上手く図れず、失点こそ少なかったものの、守備陣に混乱を招いた。チームもグループリーグ敗退に終わるなど、戦犯の一人となってしまった。
指導者
編集現役引退後は兄ヴァシリとともにレオニード・スルツキー監督のアシスタントコーチとしてSBVフィテッセで指導者としてのキャリアをスタートさせた。フィテッセ退団後、キャリアを通じてヴァシリとは初めて別々の道を歩み始め、2021年2月にヴィクトル・ゴンチャレンコ監督率いるCSKAモスクワのアシスタントコーチに就任。同年3月にゴンチャレンコ監督が退任し、翌月にはFCクラスノダールの監督に就任し、ヴァシリも同チームのアシスタントコーチに就任したが、アレクセイはチームに残り、後任となったイヴィツァ・オリッチ監督を支えた。同年7月にオリッチ監督が解任された後は暫定監督としてチームを率いた。
2021年7月19日、CSKAモスクワの正式な監督として就任した[4]。
人物
編集- PFC CSKAモスクワのチームメイトで、同じくロシア代表のヴァシリ・ベレズツキーは双子の兄。
- 既婚者であり、娘(アリオナ)がいる。
個人成績
編集クラブ | ディヴィジョン | シーズン | リーグ | カップ | 欧州カップ戦 | Total | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試合 | 得点 | 試合 | 得点 | 試合 | 得点 | 試合 | 得点 | |||
トルペド-ZILモスクワ | 1部 | 2000 | 2 | 0 | 0 | 0 | — | 2 | 0 | |
Total | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | ||
FCチェルノモレツ・ノヴォロシースク | プレミア | 2001 | 14 | 1 | 0 | 0 | — | 14 | 1 | |
Total | 14 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 14 | 1 | ||
PFC CSKAモスクワ | プレミア | 2002 | 16 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 19 | 0 |
2003 | 30 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 34 | 0 | ||
2004 | 27 | 0 | 2 | 0 | 10 | 0 | 39 | 0 | ||
2005 | 27 | 2 | 8 | 0 | 15 | 1 | 50 | 3 | ||
2006 | 29 | 0 | 8 | 0 | 8 | 0 | 45 | 0 | ||
2007 | 26 | 0 | 4 | 0 | 8 | 0 | 38 | 0 | ||
2008 | 24 | 2 | 3 | 0 | 5 | 2 | 32 | 4 | ||
2009 | 16 | 0 | 3 | 0 | 9 | 0 | 28 | 0 | ||
2010 | 23 | 1 | 1 | 0 | 8 | 0 | 32 | 1 | ||
2011-12 | 40 | 0 | 5 | 0 | 10 | 0 | 55 | 0 | ||
Total | 258 | 5 | 38 | 0 | 76 | 2 | 372 | 7 | ||
通算 | 274 | 6 | 38 | 0 | 76 | 2 | 388 | 8 |
獲得タイトル
編集- ロシアサッカー・プレミアリーグ:5回 (2003, 2005, 2006, 2012-13, 2013-14)
- ロシア・カップ:7回 (2002, 2005, 2006, 2008, 2009, 2011, 2013)
- ロシア・スーパーカップ:5回 (2004, 2006, 2007, 2009, 2013)
- UEFAカップ:1回 (2005)
脚注
編集- ^ “UEFA hand down one-match bans for CSKA Moscow's positive drug test pair Sergei Ignashevich and Alexei Berezutski” (English). dailymail (2009年12月17日). 2015年9月28日閲覧。
- ^ Yahoo!ニュース (2009年12月19日). “ドーピング疑惑のCSKA2選手、1試合の出場停止”. 2009年12月20日閲覧。
- ^ CSKAモスクワのベレズツキ双子兄弟が一緒に現役引退 - 超WORLDサッカー! 2018年7月22日
- ^ [=6&lg[]=7 CSKAモスクワ、ベレズツキ兄弟の弟アレクセイが正指揮官に就任] - 超WORLDサッカー! 2021年7月20日