アレクサンドル・カラム
アレクサンドル・カラム(Alexandre Calame、1810年5月28日 - 1864年3月19日)は、スイスの画家である。母国スイスの風景を描いた「ロマン主義」の画家の一人である。
アレクサンドル・カラム | |
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Alexandre Calame | |
![]() エルネスト・エベールによる肖像画 (c.1850) | |
生誕 |
1810年5月28日 スイス、ヴヴェイ |
死没 |
1864年3月19日 (53歳没) フランス、マントン |
略歴
編集スイス西部、ヴォー州のヴヴェイで、石彫職人の息子に生まれた。15歳で銀行に就職し、余暇にスイスの風景を描くようになり、1829年に銀行家の兄の支援で風景画家のフランソワ・ディデー(Francois Diday: 1802-1877)に学ぶことができるようになり、数か月後に画家になることに決めた。
アルプスの山地や森林を描いた作品を1835年からパリやベルリンの展覧会に出展を始め、特にドイツで人気がでた。1838年には、デュッセルドルフに滞在し、1842年にはパリにでてモンブラン、ユングフラウなど有名なスイスの山などを描いた作品を展示した。1843年にジュネーブの画家で音楽教師のジャン・バティスト・ミュンツベルガー(1794-1878)の娘、アメリと結婚した。
1844年にイタリアを旅し、ローマとナポリで数多くの絵画を描いた。ジュネーブで美術教師として働き、弟子にはAdolf Mosengel(1837 -1885)らがいる[1]。
1847年にベルギーの王立科学・文学・美術アカデミー(Académie royale des Sciences, des Lettres et des Beaux-Arts de Belgique)の準会員に選ばれ、1850年から1851年まで、オランダ王立芸術科学アカデミーの会員であった[2]。
1884年にフランス、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏の景勝地のマントンで亡くなった。
作品
編集-
ウルナー湖(Urnersee)の眺め (1848)、個人蔵
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ウルナー湖の湖畔 (1849)
バーゼル市立美術館 -
レマン湖 (1849)
Villa Vauban -
ウルナー湖の湖畔 (1851)
ヌーシャテル美術歴史博物館 -
ルツェルン湖 (1855)、個人蔵
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スイスの風景 (1830)
ナショナル・ギャラリー (ワシントン) -
渓谷の川
脚注
編集- ^ “Notes on Art and Archaeology”. The Academy: pp. 462–63. (27 June 1885)
- ^ “A. Calame (1810 - 1864)”. Royal Netherlands Academy of Arts and Sciences. 5 October 2016閲覧。
参考文献
編集- Valentina Anker: Calame, Alexandre. In: Historisches Lexikon der Schweiz.
- Valentina Anker: Calame, Alexandre. In: Sikart
- Eugène Rambert: Alexandre Calame, sa vie et son œuvre d'après les sources originales, Fischbacher, 1884.