アルトゥール・レンバ
アルトゥール・レンバまたはアルトゥル・レムバ(Artur Lemba, *1885年9月24日 タリン - † 1963年11月21日 同地)はエストニアの作曲家。
有名なエストニア人音楽家の家庭に生まれ、家族とともにサンクトペテルブルクに転居。1908年までペテルブルク音楽院でニコライ・リムスキー=コルサコフやアナトーリ・リャードフ、アレクサンドル・グラズノフらに師事。
1908年にサンクトペテルブルクで初演された《交響曲 第1番 嬰ハ短調》は、エストニア人作曲家による最初の交響曲である。またレムバ自身、兄のテオドルと並んで、エストニア人で最初のピアノ教授となり、1908年から1920年までロシア帝国においてピアノ教師として活動し、1915年からは教授に昇格した。
1920年にエストニアが独立すると、ペトログラードを去ってタリンに戻った。ヘルシンキで小休止をとった後、1923年から1962年までタリン音楽院(現・エストニア音楽アカデミー)の教授に就任。1923年から1939年まで新聞の批評欄で音楽評論家として健筆を振るう。
主要作品一覧
編集- ピアノ協奏曲 第1番 ト長調(1905年、1910年改訂)
- 交響曲 第1番 嬰ハ短調(1908年、グラズノフに献呈)
- ヴァイオリンとピアノのための《愛の詩》
- 交響曲 第2番 ヘ短調(1923年)
- ピアノ協奏曲 第2番 ホ短調(1931年)
- ピアノ協奏曲 第3番 ヘ短調(1945年)
- ピアノ協奏曲 第4番 変ロ長調(1955年)
- ピアノ協奏曲 第5番(1960年)
参考文献
編集- Lensin, Veera: Artur Lemba. Pianist ja pedagoog. Tallinn 1977
外部リンク
編集- 略歴と作品一覧(エストニア語)