アリーナ・レイエス(Alina Reyes、1956年2月9日-)、フランス作家詩人。1956年ジロンド県ブルージュで生れる。

1987年、第一作となる"Le Boucher"(日本語訳は1989年[1])を書く。本作は同年ボルドーの選考委員(le Groupe Art-phare)によってピエール=ルイス文学賞(le prix littéraire Pierre-Louÿs)に選ばれ、翌1988年スイユ社より刊行。日本を含む世界各国で訳され、同年のメディシス賞ゴンクール賞の第一次選考にも名を連ねる。処女作刊行後は現在にいたるまで精力的に作家活動を続け、数々の小説、詩、エッセイを書いている。日本語訳されている作品は処女作の他に『エロスの扉 - 男編』[2]、『エロスの扉 - 女編』[3]。直接的で生々しい性描写と、幻想的なイマジネーションの表現を特徴とする作品が多いが、作家の関心はつねに肉体へと向けられている。

脚注

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  1. ^ 『肉屋 - 愛の虜囚』宮井健三訳、二見書房、1989年
  2. ^ 『エロスの扉 - 男編』安部達文訳、読売新聞社、1996年
  3. ^ 『エロスの扉 - 女編』五島美幸訳、読売新聞社、1996年