アリス・リッチ・ノースロップ
アリス・リッチ・ノースロップ(Alice Rich Northrop、結婚前の名Alice Belle Rich、1863年3月6日 - 1922年5月6日)はアメリカ合衆国の教育者、植物学者である。ノーベル化学賞受賞者、ジョン・ノースロップの母親である。
略歴
編集ニューヨークで生まれた。ニューヨークの女子師範学校、ハンターカレッジの植物学の教授を務めた。1889年に、コロンビア大学の動物学の教授、ジョン・イザイア・ノースロップ (John Isaiah Northrop) と結婚した。夫とともに中米、カリブ諸島などを旅行し、バハマでヒガンバナ科の Hymenocallis arenicola やキョウチクトウ科(旧分類ではガガイモ科)の Chromolaena bahamensisなど、18種の新種植物を発見し記載した[1][2]。夫は2年後、息子の生まれた数日後に実験室の爆発事故で死亡した。教育者としては、師範学校の卒業生の教える生徒の自然教育のために、水槽や植物標本を教室に置くことを進め[3]、市内の生徒を2週間バークシャー山脈の農園で過ごさせる、Alice Rich Northrop Memorial Campをはじめたことなどで知られる[4][5]。
著作
編集- "A Naturalist in the Bahamas (ca. 1910, in conjunction with husband John Isaiah Northrop)
- Through Field and Woodland, a guide to upland flora in New England (1925)
参考文献
編集- ^ “Northrop, Alice Rich, 1864-1922. Papers, 1884-1916: A Finding Aid”. 2015年3月2日閲覧。
- ^ ノースロップが記載した植物リスト(IPNI)
- ^ “The Story of Alice Rich Northrop”. 2015年3月2日閲覧。
- ^ “ALICE RICH NORTHROP”. 2015年3月2日閲覧。
- ^ “Northrop Camp”. 2015年6月4日閲覧。