アランヤプラテート駅
アランヤプラテート駅(アランヤプラテートえき、タイ語:สถานีรถไอรัญประเทศ)は、タイ王国の中部サケーオ県アランヤプラテート郡にある、タイ国有鉄道東本線の駅である。
アランヤプラテート駅 | |
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アランヤプラテート駅正面 | |
อรัญประเทศ Aranyaprathet | |
◄フアイドゥア (4.71 km) (5.73 km) バンクロンルク► | |
所在地 |
タイ王国 サケーオ県 アランヤプラテート郡 |
駅番号 | 3100 |
所属事業者 | タイ国有鉄道 |
等級 | 一等駅 |
所属路線 | 東本線 |
キロ程 | 254.50 km(クルンテープ駅起点) |
電報略号 | อร. |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1926年11月8日 |
概要
編集当駅はサケーオ県アランヤプラテート郡にあり、サケーオ県の県都(サケーオ駅)からは52.25 kmの距離に位置する。またクルンテープ駅(バンコク)からは254.50 km地点に位置し、普通列車利用で4時間30分程度である。町の中心部に位置する為、利便性が良い。駅の正面側(南側)が市街地である。
かつて、国境を越えてカンボジアまで運行していたが、カンボジア内戦により1974年に乗り入れを停止した。乗り入れの停止以降はアランヤプラテート駅が終点となっていたが、1990年代には一時期、国境手前のタイ停車場まで延伸して運行していた。その後、カンボジア方面の復旧が行われ、2019年4月22日にカンボジアロイヤル鉄道北線と再接続した[1][2]。接続時にタイ国鉄の気動車がここを通って譲渡された他、2021年10月にはタイ側から貨物列車が中古レールや枕木等を乗せて初めて国境を越えた[3]が、2024年現在でも旅客列車の運行は行われていない。
1日に4本の列車(2往復)の発着がありいずれも普通列車である。運賃はクルンテープ駅 - アランヤプラテート駅間で48バーツ(約125円)となっている。
歴史
編集1908年1月24日に、東本線のクルンテープ駅 - チャチューンサオ駅(60.99 km)が開業した[4]。約18年後の1926年11月8日に、当駅までの延伸工事が完了し、東本線の完成を見た[5]。
駅構造
編集単式切欠きホーム1面1線をもつ地上駅であり、駅舎はホームに面している。ホームの切り欠き部は貨車への荷役用に使用されている。また、線路は接続されていないが、かつて蒸気機関車時代に使用されていた転車台、給水塔が残っている[6]。
駅周辺
編集- アランヤプラテート・バスターミナル(約600 m)
脚注
編集- ^ a b c “タイとカンボジア鉄道復旧 45年ぶり、内戦で破壊”. 産経新聞. (2019年4月22日) 2019年4月22日閲覧。
- ^ a b c “タイ・カンボジア間、鉄道開通45年ぶり 域内分業活発に”. 日本経済新聞. (2019年4月22日) 2019年4月22日閲覧。
- ^ “1ST INTERNATIONAL TRAIN TO CAMBODIA FROM THAILAND ON 18 OCTOBER 2021”. RailTravel Station (2021年10月19日). 2022年4月29日閲覧。
- ^ 柿崎一郎『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』京都大学学術出版会、2010年、49頁。
- ^ 柿崎一郎『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』京都大学学術出版会、2010年、75頁。
- ^ 渡邉乙弘『タイ国鉄4000キロの旅』文芸社、2013年、511頁。ISBN 978-4-286-13041-5。
参考文献
編集- 岡本和之『タイ鉄道旅行』めこん、1993年。ISBN 4-8396-0080-5。
- 杉本聖一『魅惑のタイ鉄道』玉川新聞社、2000年。ISBN 4-924882-29-1。
- 柿崎一郎『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』京都大学学術出版会、2010年。ISBN 978-4-87698-848-8。
- 渡邉乙弘『タイ国鉄4000キロの旅』文芸社、2013年。ISBN 978-4-286-13041-5。