アプライド・マイクロ・サーキット
アプライド・マイクロ・サーキット (Applied Micro Circuits Corporation、AMCC) は、アメリカ合衆国の半導体製造企業。主に、組み込みシステムおよび光伝送網制御回路向けマイクロコントローラー、およびストレージ製品を設計・開発するファブレス半導体企業である。
略称 | AMCC |
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本社所在地 |
アメリカ合衆国 アメリカ合衆国 |
設立 | 1979年 |
業種 | 半導体開発・設計 |
特記事項:MACOM社により買収(2017年1月) |
2009年、アプライドマイクロ社は、ブランド名をAMCCからAppliedMicroに変更したが、正式名称は「Applied Micro Circuits Corporation」のままである。
歴史と製品
編集2004年、AMCCはIBMからPowerPC400マイクロプロセッサに関するIP、その知的財産権、技術者を2億2700万ドルで買収し、現在は自社名で同プロセッサの開発を継続しPowerPC製品を販売している。この買収には、IBMのSoC設計手法と先進のCMOSプロセス技術へのアクセスも含まれている。
製品別グループ
編集プロセッサー製品グループ
編集プロセッサー製品グループは、組み込みシステム用マイクロコントローラのほか、サーバープロセッサ、パケットプロセッサ、ストレージプロセッサを設計、販売していた。このグループには、旧MMCネットワークス社のネットワークプロセッサ(2000年8月買収)とIBM PowerPC 4xxシリーズマイクロコントローラ(2004年4月買収)が含まれている。 IBM PowerPC 400ファミリー(405シリーズ、440シリーズの製品名)を買収して以来、440CPUを搭載した460シリーズ、マルチコアのPowerアーキテクチャデバイスを開発した。
2008年1月、AppliedMicro PowerPC 405EXは、Electronic Product誌のProduct of the Year 2007に選ばれた。
2011年10月、クラウドやエンタープライズサーバ向けのARM 64ビットソリューション、X-Gene Platformを発表した。
コネクティビティ製品グループ
編集コネクティビティ製品グループは、光伝送網用物理層デバイスであるフレーマー/マッパー[1]、スイッチファブリック用デバイスの設計、製造、販売を行っている。
ブランド名の変更
編集2009年、ブランド名をAMCCからAppliedMicroに変更したが、正式名称は「Applied Micro Circuits Corporation」のままである。
2011年、X-GeneプラットフォームでARMv8-Aアーキテクチャを実装した最初の企業になった[2]。2012年11月のARM TechConでは、FPGAエミュレーションを用いたX-Gene Platformによる高度なウェブ検索機能とApache Hadoopソフトウェア環境でのビッグデータワークロードの処理能力のデモンストレーションを行った。X-Geneのシリコン実装は、2013年6月に初めて公に展示された[3]。
2016年4月、発売予定のサーバーチップ「X-Gene 3」の情報が公開された。発売予定は2017年後半だった。X-Gene 2よりも性能が向上し、x86-64アーキテクチャを採用したサーバーと良い競争ができると予測された[4]。
買収企業一覧
編集アプライドマイクロ社は、新市場参入のために長年にわたって、中小規模の企業を買収してきた。
買収年月 | 買収企業名 | 専門分野 | 金額(百万$) |
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1998年4月 | Ten Mountain Design | ネットワーク用トランシーバ設計 | |
1999年3月 | Cimaron Communications | SONETチップ | $115 株式取得 |
2000年4月 | Yuni Networks | テラビットパケットスイッチ用スイッチングファブリック | $241 株式取得 |
2000年4月 | Chameleon Technologies | ファイバーチャネル、SONET 製品 | |
2000年4月 | PBaud Logic Inc. | SONET、forward-error-correction 製品 | |
2000年9月 | Silutia | CMOS mixed-signal 設計 | $0,566 株式持分 |
2000年8月 | MMC Networks | network processors | $4500 株式取得 |
2001年3月 | Raleigh Technology Corporation (RTC) | Ethernet QoS ASICs[5] | |
2003年9月 | PowerPRS product line from IBM | switch fabrics | $47 |
2003年12月 | JNI | Fibre Channel製品 | $196 |
2004年4月 | PowerPC 400 シリーズ ライン(IBMより) | 組み込みシステム用マイクロプロセッサ | $227 |
2004年4月 | 3ware | 無線制御チップ | $150 |
2006年8月 | Quake Technologies | 10Gb イーサネットトランシーバ | $69 |
2016年11月、MACOM Technology SolutionsはAMCCを買収すると発表した[6]。買収は2017年1月26日に完了した[7]。その後MACOMは2017年10月中にプロセッサ部門を非公開投資会社The Carlyle Groupに売却した。
脚注
編集- ^ “Framer-Mapper looks to serve future comms needs "”. NEW ELECTRONICS. 2022年12月1日閲覧。 “AppliedMicro typically sends several to each of its telecom equipment customers.”
- ^ "AppliedMicro Showcases World's First 64-bit ARM v8 Core" (Press release). AppliedMicro. 28 October 2011. 2014年2月11日閲覧。
- ^ “AMCC X-Gene 64-bit silicon spotted in the wild”. SemiAccurate. 14 June 2013閲覧。 “SemiAccurate has been waiting for one big thing before declaring ARM servers real and AMCC has just delivered that. If you have been waiting for ARM V8 silicon to arrive, may we present to you AMCC X-Gene silicon in the wild.”
- ^ “AppliedMicro's X-Gene 3 Aims for Intel's E5 Xeons” (英語). SemiAccurate (2016年4月25日). 2021年3月18日閲覧。
- ^ “Company Overview of Raleigh Technology Corporation”. Bloomberg Businessweek. 2 October 2012閲覧。 “Raleigh Technology Corporation designs, develops and markets application specific integrated circuits for Ethernet local-area network switches, routers, and gateways. The company's product is aimed at the higher priced, higher margin market for circuits with value-added features. The company's integrated circuits will let large firms with Ethernet local-area networks converge their voice, data, and video networks by providing guaranteed bandwidth to voice and video.”
- ^ “ARM's Race: Who Will Buy Applied Micro's Compute Unit? | Light Reading”. Light Reading 2016年11月24日閲覧。
- ^ "MACOM Successfully Completes Acquisition of AppliedMicro" (Press release). 26 January 2017.(リンク切れ)