アフター・ザ・レイン (マディ・ウォーターズのアルバム)

マディ・ウォーターズのアルバム

アフター・ザ・レイン』(After the Rain)は、アメリカ合衆国ブルース・ミュージシャン、マディ・ウォーターズ1969年に録音・発表したスタジオ・アルバム

『アフター・ザ・レイン』
マディ・ウォーターズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1969年1月(#1, #4, #5, #8)、2月(#2, #3, #6, #7) シカゴ[1] Ter Mar Studios[2]
ジャンル エレクトリック・ブルース
時間
レーベル キャデット・レコード
プロデュース マーシャル・チェス英語版、チャールズ・ステップニー、ジーン・バージ
専門評論家によるレビュー
マディ・ウォーターズ アルバム 年表
エレクトリック・マッド
(1968年)
アフター・ザ・レイン
(1969年)
ファーザーズ・アンド・サンズ
(1969年)
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背景

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問題作と評された前作『エレクトリック・マッド』(1968年)の続編に当たるアルバムで、フィル・アップチャーチピート・コージー英語版、チャールズ・ステップニー、ルイス・サターフィールド、モーリス・ジェニングスといったプレイヤーが引き続き参加した[3]。ただし、前作とは異なりウォーターズ自身のギター・プレイもフィーチャーされている[3][4]。ウォーターズのオリジナル曲のうち「ボトム・オブ・ザ・シー」は、本作のみに収録された[3]

反響・評価

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セールス的には前作『エレクトリック・マッド』ほどの成功を収められず、Billboard 200入りを逃す結果となった[5]。Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け、『エレクトリック・マッド』と比較して「簡単に言えば、よりマディ・ウォーターズらしい」と評している[4]。また、『CDジャーナル』による2007年のミニ・レビューでは「前作の流れを汲んだロックの気風が暴れる前半、だが後半はボトルネック・スライド奏法も全開でシカゴ・ブルースの前線を行く」と評されている[6]

リイシュー

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本作は2007年、日本で世界初CD化された[6]。また、BGOレコードは2011年、前作『エレクトリック・マッド』(1968年)と本作の2 in 1 CDを発売した[7]

収録曲

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特記なき楽曲はマッキンリー・モーガンフィールド(マディ・ウォーターズ)作。

  1. アイ・アム・ザ・ブルース - "I Am the Blues" (Willie Dixon) - 4:42
  2. ランブリン・マインド - "Ramblin' Mind" - 4:48
  3. ローリン・アンド・タンブリン - "Rollin' and Tumblin'" - 4:52
  4. ボトム・オブ・ザ・シー - "Bottom of the Sea" - 5:27
  5. ハニー・ビー - "Honey Bee" - 4:18
  6. ブルース・アンド・トラブル - "Blues and Trouble" - 4:24
  7. ハーティン・ソウル - "Hurtin' Soul" (Charles Williams) - 4:39
  8. スクリーミン・アンド・クライン - "Screamin' and Cryin'" - 5:01

参加ミュージシャン

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脚注

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  1. ^ a b c d Phil Wright and Fred Rothwell. “THE COMPLETE MUDDY WATERS DISCOGRAPHY” (pdf). 2023年3月21日閲覧。
  2. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
  3. ^ a b c 2007年再発CD (UICY-93294)、2014年再発CD (UICY-76539)共通ライナーノーツ(小出斉、2007年7月)
  4. ^ a b Eder, Bruce. “Muddy Waters - After the Rain Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年3月21日閲覧。
  5. ^ Muddy Waters - Chart History - Billboard 200”. 2023年3月21日閲覧。
  6. ^ a b マディ・ウォーターズ/アフター・ザ・レイン (紙ジャケット仕様) (限定) (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2023年3月21日閲覧。
  7. ^ Jurek, Thom. “Muddy Waters - Electric Mud/After the Rain Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年3月21日閲覧。

外部リンク

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