アハイア・グランディ(学名:Potamotrygon brachyura)は、南アメリカブラジル、ラプラタ盆地に生息するポタモトリゴン科の淡水エイの一種[1][2]。体盤幅は1.9m、体重は220kgに達し、正式ではないがこれ以上の個体の記録もある[3]。ポタモトリゴン科の中の淡水の種では最大であり、体重は南アメリカの淡水魚では最大級で、ピラルクーピライーバに匹敵する[2][4]

ポタモトリゴン・ブラキューラ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: トビエイ目 Myliobatiformes
: ポタモトリゴン科 Potamotrygonidae
: ポタモトリゴン属 Potamotrygon
: アハイア・グランディ
P. brachyura
学名
Potamotrygon brachyura
(Günther, 1880)
英名
Short-tailed river stingray
giant freshwater stingray

食用やゲームフィッシュとしての釣り、生息地の消失、観賞魚としての採集によって数を減らしている[4]

形態

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体盤は円形で、直径は約1.9m、体重は220kgに達し、淡水に生息するポタモトリゴン科の種では最大[2][5]。体色はオレンジ色で、背中に黒い模様があり、川底に擬態するためだとされている[5]。尾は非常に筋肉質で太く、付け根には短い棘が密集し、先端には毒針がある[6]

生態

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アルゼンチンブラジルパラグアイウルグアイパラグアイ川パラナ川ウルグアイ川を含むラプラタ川流域に分布する[1][2]ボリビアピルコマジョ川にも分布する可能性がある[4]。 北はパンタナルを含むパラグアイ川上流域、南はラプラタ盆地の下流域に広がる[4]。他の淡水エイとは異なり、イタイプダムの建設以降はパラナ川上流域にはみられない[4]

メスは一回の出産で最大19尾の仔を産む。小型の貝、甲殻類、水生昆虫、魚類を捕食する。

脚注

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  1. ^ a b Potamotrygon brachyura”. Fishbase. 2023年11月1日閲覧。
  2. ^ a b c d Oddone, M.C.; G., Velasco; G., Rincon (2008). “Occurrence of freshwater stingrays (Chondrichthyes: Potamotrygonidae) in the Uruguay River and its tributaries, Uruguay, South America”. International Journal of Ichthyology 14 (2): 69-76. 
  3. ^ Potamotrygon brachyura”. Fishing World Records. 2023年11月1日閲覧。
  4. ^ a b c d e Lucifora; Barbini; Vegh; et al. (2016). “Geographic distribution of the short-tailed river stingray (Potamotrygon brachyura): assessing habitat loss and fishing as threats to the world's largest obligate freshwater elasmobranch”. Marine and Freshwater Research 67 (10): 1463–1478. doi:10.1071/MF15003. 
  5. ^ a b River Monsters, First Edition, Da Capo Press, 2011, p. 165
  6. ^ River Monsters, First Edition, Da Capo Press, 2011, p. 162

関連項目

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