アトラス (彫刻)
アトラス(Atlas)はニューヨーク、ミッドタウンのロックフェラー・センターの正面、インターナショナル・ビルディングの中庭内にあるブロンズ像。前方には5番街をはさんでセント・パトリック大聖堂がある。天を抱く古代ギリシャ、タイタンのアトラスを描写している。
作者 | リー・ローリー |
---|---|
製作年 | 1937年 |
種類 | ブロンズ |
寸法 | 14 m (45 ft) |
所蔵 | アメリカ合衆国、ニューヨーク州、マンハッタン |
概要
編集1937年に設置され[1]、彫刻家リー・ローリーがRene Paul Chambellanの助けを借りて制作した[2]。ロックフェラー・センター全体と同様、アール・デコ様式である。彫刻のアトラス像は15フィート (4.6 m)で像全体は45フィート (14 m)の高さがある[3][4]。重さは7ショートトン (6,400 kg)[5]であり、ロックフェラー・センターで最も大きい彫刻である[6]。
アトラスは肩に天のアーチ型天井を持っているように描写されている[7][8]。肩にのった天球儀の南北軸は、ニューヨーク市からの北極星の位置を指し示している[9]。角が5番街に面した小さな石の台座の頂上に1本の筋肉のある脚で立っている。
1937年に発表された際には、イタリアの独裁者ムッソリーニに見えると主張する人もいた。後に画家のジェームス・フラッグは「ムッソリーニがそのように見えると思っているように見える」と言っている[10]。それ以来この作品はオブジェクティビズムの象徴とされ[11]、アイン・ランドの小説『肩をすくめるアトラス』に関連付けられた。
テレビシリーズ30 Rockのほぼすべてのエピソードに登場している。シリーズが撮影された30ロックフェラー・プラザを描くエスタブリッシング・ショットの多くに登場した[要出典]。ほとんどのレインフォレスト・カフェの場所には噴水のある滝に、球の赤道を突っ切る緑のネオンの文字"Rescue the Rainforest"が書かれた、この像とよく似た像が置いてある[12]。
脚注
編集- ^ “New Sculpture Shown”. The New York Times (1937年9月12日). 2017年11月21日閲覧。
- ^ Roussel, Christine (May 17, 2006). The Art of Rockefeller Center. New York: W.W. Norton & Company. p. 113. ISBN 978-0-3930-6082-9
- ^ “Examples of Art Deco in New York City”. 2010年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月閲覧。
- ^ “Atlas sculpture by Lee Lawrie”. 2010年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月閲覧。
- ^ Dunlap, David W. (2008年5月4日). “Bringing a Smile (Well, a Shine) to a Burdened Statue of Atlas”. The New York Times 2010年4月25日閲覧。
- ^ “Atlas (Statue in New York)”. 2009年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月閲覧。
- ^ Krinsky, Carol H. (1978). Rockefeller Center. Oxford University Press. p. 151. ISBN 978-0-19-502404-3
- ^ Adams, Janet (1985年). “Rockefeller Center Designation Report”. City of New York; ニューヨーク市歴史建造物保存委員会. p. 151. 2018年1月閲覧。
- ^ “Art: Rockefeller Atlas”. Time. (1937年1月11日) 2010年4月25日閲覧。
- ^ Dianne L. Durante. Outdoor monuments of Manhattan: a historical guide. p. 141
- ^ “History of Atlas Shrugged”. Ayn Rand Institute. February 10, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。January 14, 2013閲覧。
- ^ “Rainforest Cafe” 2016年4月3日閲覧。