アティバ・ハッチンソン
アティバ・ハッチンソン(Atiba Hutchinson, 1983年2月8日 - )は、カナダ・オンタリオ州ブランプトン出身の元サッカー選手。元カナダ代表。現役時代のポジションはミッドフィールダー、ディフェンダー。
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2023 でのハッチンソン | ||||||
名前 | ||||||
ラテン文字 | Atiba Hutchinson | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 |
カナダ トリニダード・トバゴ | |||||
生年月日 | 1983年2月8日(41歳) | |||||
出身地 | ブランプトン | |||||
身長 | 187cm | |||||
体重 | 70kg | |||||
選手情報 | ||||||
ポジション | MF / DF | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
ブランプトン・ブレーブス | ||||||
ノース・スカボロー・サッカークラブ | ||||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2002 | ヨーク・レギオン・シューターズ | 2 | (0) | |||
2002-2003 | トロント・リンクス | 4 | (0) | |||
2003-2004 | エステルス | 24 | (6) | |||
2004-2006 | ヘルシンボリ | 49 | (6) | |||
2006-2010 | コペンハーゲン | 139 | (22) | |||
2010-2013 | PSV | 80 | (4) | |||
2013-2023 | ベシクタシュ | 270 | (24) | |||
代表歴 | ||||||
2001-2003 | カナダ U-20 | 19 | (0) | |||
2002-2004 | カナダ U-23 | 10 | (0) | |||
2003-2023 | カナダ | 105 | (9) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
2010年にデンマーク・スーペルリーガで最優秀選手賞を受賞。また、同シーズンにキャリア初のカナダ人最優秀選手賞に選出。
2003年からカナダ代表に選出されている。
経歴
編集初期
編集ハッチンソンは、トリニダード・トバゴ人の両親の下でオンタリオ州ブランプトンに生まれ[1]、2002年夏にカナダサッカーリーグのヨーク・レギオン・シューターズでプロキャリアを開始すると、シーズン途中の7月26日にユナイテッドサッカーリーグのトロント・リンクスへ移籍し、最終節の4試合前から出場した。
スウェーデン
編集2003年1月、アルスヴェンスカンへ新たに昇格したエステルスIFと契約を結び、6ゴールを記録。シーズン終了後にクラブが降格したため、2004年1月に推定移籍金132万ユーロでヘルシンボリIFへ加入した。1年目は降格の危機もあったがハッチンソン自身の評価は悪くなく、シーズン終了後にはバーミンガム・シティFCから関心を寄せられた[2]。2年目は守備的中盤の位置ながら6ゴールを決め、チームの中でも重要な選手の1人だった。
デンマーク
編集2006年にFCコペンハーゲンへ加入すると、1年目と2年目の上半期までセントラル・ミッドフィールダーとしてスウェーデン代表のトビアス・リンデロートとコンビを組み、下半期になるとサイドやFWとしてもプレーした。攻撃的なポジションで起用したことについてストーレ・ソルバッケン監督は、中央でプレーするハッチンソンの中に攻撃的な才能を見出し、これからはより多くサイドでプレーさせていくとサッカー専門紙のTIPS-bladetに語った[3]。この活躍からプレミアリーグへの移籍の噂が数回あった。
2010年11月15日、デンマークサッカー協会が主催し、フランツ・ベッケンバウアーがプレゼンターを務めるデンマーク・リーグ最優秀選手にカナダ人選手として初めて受賞し[4]、チームの最優秀選手にも選ばれた。
オランダ
編集2010年4月22日、ハッチンソンはエールディヴィジの強豪PSVアイントホーフェンに移籍金フリーの3年契約で加入[5]。8月14日のデ・フラーフスハップ戦で初出場し6-0で勝利すると、4日後のUEFAヨーロッパリーグ 2010-11プレーオフ第1戦で欧州戦デビューをするも格下とみられるFCシビル・ノヴォシビルスク相手に0-1でまさかの敗北を喫した。しかし、第2戦は5-0と圧勝し本大会進出を決めた。2011年1月23日のアウェーVVVフェンロー戦で46分に移籍後初ゴールを決め、3-0の勝利に貢献した。移籍当初から右SBとしてプレーしていたが、シーズン半ばにイブラヒム・アフェレイがFCバルセロナへ移籍すると以降は本職のセントラル・ミッドフィールダーとして起用され、3月5日にアウェーで3-2と勝利したSBVエクセルシオール戦で2ゴール目を記録。ヨーロッパリーグ準々決勝進出に貢献したが、4月中旬に行われたSLベンフィカ戦で2試合合計3-6で敗れ敗退した[6]。
2011年夏に行われた2011 CONCACAFゴールドカップの試合で膝を負傷したことにより、2011-12シーズン序盤を欠場することを余儀なくされた[7]。シーズン開始から2試合を欠場した後、8月21日にアウェーで3-0と勝利したADOデン・ハーグ戦でザカリア・ラビアドに代わり後半から出場し復帰するも、数週間後に行われた2014 FIFAワールドカップ・北中米カリブ海予選のセントルシア戦で反対側の膝を負傷、18ヶ月の間で3度目の手術を受けることになった[8]。復帰後はジョルジニオ・ワイナルドゥム, ケヴィン・ストロートマンの存在、さらに2012-13シーズンからマルク・ファン・ボメルが復帰したことにより、加入当初と同様に右SBで起用されている。
2012年5月、レギュラーとしてKNVBカップのタイトル獲得に貢献したことから4月度の月間最優秀選手に選ばれた[9]。2012年8月26日のアウェーFCフローニンゲン戦で、38分にドリース・メルテンスのスルーパスからシーズン最初のゴールを決め、3-1の勝利に貢献した。
トルコ
編集2013年7月31日、ベシクタシュJKに移籍した。2023年に現役を引退した。
代表
編集ユース時代に2001 FIFAワールドユース選手権と2003 FIFAワールドユース選手権に出場。
2003年1月のアメリカとの親善試合でA代表デビュー。2006年から3度のFIFAワールドカップ予選に出場し、CONCACAFゴールドカップには2003年から5度出場した。2007年6月21日、2007 CONCACAFゴールドカップ準決勝のアメリカ戦で1-2と1点のビハインドを追いかけてる中、ロスタイムも残り僅かのところで同点ゴールを決めるもオフサイドを取られ、この判定は論争を呼んだ[10]。
2010年10月8日に行われたウクライナ戦のパフォーマンスが評価され、FIFA.comからPlayer of the dayに選ばれた[11]。これを含めた代表での活躍や強豪PSVへの移籍、カナダ人選手として初めてデンマーク・スーペルリーガ最優秀選手賞を受賞したことが評価され、12月17日にカナダサッカー協会が主催するカナダ人最優秀選手賞に初めて選ばれた[12]。過去3度受賞しているドウェイン・デ・ロサリオを2位, 2009年に受賞したシメオン・ジャクソンを3位に抑え、31.4%の票を集めた。
中心選手として2011 CONCACAFゴールドカップ進出に貢献し、グループリーグ初戦の0-2で敗れたアメリカ戦に出場。この試合で膝を負傷したことにより、残り全試合の欠場を余儀なくされた[13]。
カナダ代表の最多出場記録保持者であり、2022 FIFAワールドカップ・グループステージのクロアチア戦でカナダ史上初の100試合出場を達成[14]。
所属クラブ
編集- ヨーク・レギオン・シューターズ 2002
- トロント・リンクス 2002-2003
- エステルスIF 2003-2004
- ヘルシンボリIF 2004-2006
- FCコペンハーゲン 2006-2010
- PSVアイントホーフェン 2010-2013
- ベシクタシュJK 2013-2023
タイトル
編集クラブ
編集- デンマーク・スーペルリーガ : 2005-06, 2006-07, 2008-09, 2009-10
- デンマーク・カップ : 2008-09
- ロイヤルリーグ : 2005-06
- KNVBカップ : 2011-12
- ヨハン・クライフ・スハール : 2012
個人
編集- デンマーク・スーペルリーガ最優秀選手賞 : 2010
- カナダ人最優秀選手賞 : 2010
脚注
編集- ^ Atiba Hutchinson
- ^ Canadian claims Blues interest
- ^ Kampen om midtbanen
- ^ Denmark annonces year's soccer awards
- ^ PSV verpflichtet Hutchinson
- ^ ベンフィカ、序盤の反撃に耐えて準決勝進出
- ^ Canada's Hutchinson questionable for World Cup qualifiers
- ^ HUTCHINSON SHOOTING FOR JANUARY RETURN
- ^ April 2012: Hutchinson, Lagonia named Canada Soccer Players of the Month
- ^ Canadians victims of Gold heist
- ^ Argentina fall in Japan, Canada hold Ukraine
- ^ Atiba Hutchinson is the male selection for 2010 award
- ^ XI out of 10: Canada v Guadeloupe
- ^ Neil Davidson (26 November 2022). “Captain Atiba Hutchinson to make 100th appearance for Canada on Sunday vs. Croatia” (英語). CBC. 2022年11月29日閲覧。
外部リンク
編集- アティバ・ハッチンソン - National-Football-Teams.com
- アティバ・ハッチンソン - Soccerway.com
- アティバ・ハッチンソン - FootballDatabase.eu
- アティバ・ハッチンソン - WorldFootball.net
- アティバ・ハッチンソン - Transfermarkt.comによる選手データ
- アティバ・ハッチンソン - Transfermarkt.comによる指導者データ
- アティバ・ハッチンソン - FIFA主催大会成績
- アティバ・ハッチンソン - UEFA
- アティバ・ハッチンソン - トルコサッカー連盟 (player)
- アティバ・ハッチンソン - レキップ
- アティバ・ハッチンソン (@atibahutchinson) - X(旧Twitter)
- アティバ・ハッチンソン (@atiba13) - Instagram