アチェ語 (アチェご、Bahasa Aceh) はインドネシアスマトラ地方、アチェ州で使用されているオーストロネシア語族に属する言語である。 マレー語からの借用語を多く持つが、隣接する地域で話されるマレー語などの言語とは異質の特徴を示すことが知られている。SVO語順をとる。

アチェ語
بهسا اچيه, Bahasa Ache
話される国 インドネシアの旗 インドネシア
地域 アチェ州
話者数 350万人[1]
言語系統
表記体系 ジャウィ文字
ラテン文字
言語コード
ISO 639-2 ace
ISO 639-3 ace
アチェ州内のアチェ語話者分布
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音韻体系

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アチェ語の音素は、母音9種、子音19種の合計28種である[2]。以下、母音と子音それぞれの綴り字(音素)と、その音価を示す。

  • 母音: i, é [e], è [ɛ], eu [ɯ], e [ə], a, u, ō [o], ò [ɔ]
  • 子音: 無声破裂音 p, t, c [t͡ʃ], k, ' [ʔ] ; 有声破裂音 b, d, j [d͡ʒ], g ; 鼻音 m, n, ny [ɲ], ng [ŋ] ; 摩擦音 s, h ; 流音 r [ɤ, ʁ], l ; 半母音 w, y [j]

文法の特徴

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アチェ語の形態法は、主として接辞によるが、他のオーストロネシア諸語に比べると接辞の種類は少ない。動詞の派生は主に接頭辞による。 動詞には、能動態と受動態の区別が無い[3]

方言

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次の4つの方言に分けられる。

  • アチェ方言
  • ガヨ・アラス方言
  • タミアン方言
  • アヌック・ジャメー方言

この下に複数の方言が存在する。また、ジャワ語と同じく、敬語が非常に発達している。

単語など

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  • Peu haba? = お元気ですか?
  • Lôn = 私
  • Han = いいえ
  • Pajôh = 食べる

脚注

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  1. ^ Ethnologue report for language code ace (英語) - エスノローグ
  2. ^ 亀井孝, 河野六郎, 千野栄一, 西田龍雄 『言語学大辞典第1巻』三省堂、1988年、180頁。
  3. ^ 亀井孝, 河野六郎, 千野栄一, 西田龍雄 『言語学大辞典第1巻』三省堂、1988年、181頁。

関連項目

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外部リンク

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