アスク・ミー・ホワイ

1963年のシングル
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アスク・ミー・ホワイ」(Ask Me Why)は、ビートルズの楽曲である。1963年にシングル盤『プリーズ・プリーズ・ミー』のB面曲として発売された。マッカートニー=レノン名義となっているが、主にジョン・レノンによって書かれた楽曲。1作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』にも収録された。

アスク・ミー・ホワイ
ビートルズ楽曲
英語名Ask Me Why
リリース
  • イギリスの旗 1963年1月11日
  • アメリカ合衆国の旗 1963年2月25日
  • 日本の旗 1964年2月10日
規格7インチシングル
A面プリーズ・プリーズ・ミー
録音
ジャンルポップ
時間2分24秒
レーベル
作詞者マッカートニー=レノン
作曲者マッカートニー=レノン
プロデュースジョージ・マーティン
ビートルズ シングル U.K. 年表
ビートルズ シングル U.S. 年表
ビートルズ シングル 日本 年表
プリーズ・プリーズ・ミー 収録曲
ボーイズ
(A-5)
アスク・ミー・ホワイ
(A-6)
プリーズ・プリーズ・ミー
(A-7)

背景・曲の構成

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「アスク・ミー・ホワイ」は、1962年初頭にレノンによって作曲された楽曲[1]。アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の初回プレス盤には、他のレノン=マッカートニーの作品と同じく、作者クレジットは「マッカートニー=レノン」という表記になっている。ポール・マッカートニーは、本作について「ジョンのオリジナルのアイデアで、2人で座って一緒に書いた。ほとんどジョンのアイデアだ」と語っている[1]。本作は1962年6月6日にEMIレコーディング・スタジオで行なわれたビートルズ初のパーロフォン・レコーディング・セッションで演奏された曲の1つとなっている[1][2][3]

本作は、レノンが影響を受けたスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのスタイルを模倣した楽曲で、冒頭のギターのフレーズはザ・ミラクルズが1961年に発売した楽曲「ホワッツ・ソー・グッド・アバウト・グッバイ英語版」から引用している[4]

本作の4分の4拍子で演奏され、キーはEメジャーとなっていて、ときおり平行調のC♯に転調する。本作について、アラン・ポラック英語版は「構造的に複雑。最も注目すべきは、3種類のヴァースで構成され、それぞれが異なる目的に合わせて作られていること」と評している[5]

レコーディング

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「アスク・ミー・ホワイ」が初めてレコーディングされたのは、1962年6月6日にEMIレコーディング・スタジオで行なわれたビートルズ初のパーロフォン・レコーディング・セッションで、ドラムは当時のドラマーであるピート・ベストが演奏した。このセッションは、テスト段階であったため、同日にレコーディングされた演奏はいずれもリリースには適さないと判断された。このため、EMIによってテープリールが破棄されたとされていたが、このうち「ベサメ・ムーチョ」と「ラヴ・ミー・ドゥ」が収録されたアセテート盤が後に発見された[6][7]

1962年11月26日にリンゴ・スターを新たなドラマーとして迎えて、「プリーズ・プリーズ・ミー」とともに再録音された[8]。このセッションでは、シングル盤『プリーズ・プリーズ・ミー』のB面曲の候補とされていたオリジナル曲「ティップ・オブ・マイ・タン」のリハーサルも行なわれた[4]。しかし、プロデューサーのジョージ・マーティンが「ティップ・オブ・マイ・タン」は、より多くの手直しが必要だと判断したことから、B面曲の候補から外され、最終的にトミー・クイックリー英語版に提供することとなった[9]

1963年7月2日にBBCラジオの番組『Pop Go The Beatles』(1963年7月16日放送回)用[10]、9月3日に『Pop Go The Beatles』(1963年9月24日放送回)用[11]に演奏が録音された。このうち9月3日の演奏が、2013年に発売された『オン・エア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』に収録された[12]

その他のリリース

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当初アメリカでの発売権は、キャピトル・レコードに与えられていたが、キャピトル側がこれを拒否したため[13]、本作をB面に収録したシングル盤『プリーズ・プリーズ・ミー』は、1963年2月25日にヴィージェイ・レコードから発売された[14]。その後、ヴィージェイ編集盤『Introducing... The Beatles』(第2版)に収録された。

キャピトルは、ヴィージェイとの契約が終了した1965年に編集盤『ジ・アーリー・ビートルズ』を発売し、本作を収録した。

1977年に発売された非公式ライブ・アルバム『デビュー! ビートルズ・ライヴ'62』のイギリス盤に、1962年12月のスター・クラブ公演でのライブ音源が収録されている。

クレジット

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※出典[4]

カバー・バージョン

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脚注

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出典

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  1. ^ a b c Miles 1998, p. 92.
  2. ^ Harry 1992, p. 50.
  3. ^ Lewisohn 2013, pp. 1222–1230.
  4. ^ a b c MacDonald 2005, pp. 64–65.
  5. ^ Pollack 2001.
  6. ^ Lewisohn 1988, p. 17.
  7. ^ Lewisohn 2013, pp. 1222–1230, 1232.
  8. ^ マーク・ルウィソーン『ビートルズ/レコーディング・セッション』内田久美子(訳)、シンコー・ミュージック、1990年、24頁。ISBN 4-4016-1297-3 
  9. ^ Lewisohn 1988, p. 23.
  10. ^ Davies 2016, p. 638.
  11. ^ Davies 2016, p. 643.
  12. ^ Winn 2008, p. 73.
  13. ^ Spizer 2004, p. 14.
  14. ^ Spizer 2004, p. 15.
  15. ^ Deming, Mark. B-Sides the Beatles - The Smithereens | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年5月19日閲覧。
  16. ^ Greenberg, Adam. Figments - Bill Anschell | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年5月19日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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