アジアウィーク
アジアウィークとは、1994年より[1]中央競馬で開催されている交換競走[1][2]のシリーズである。アジア5か国(マレーシア[2]、シンガポール[2]、タイ王国[2]、インド[2]、フィリピン[2])それぞれの競馬団体より寄贈された優勝カップをかけた競走が2日間にかけて実施される。
2016年現在は夏季に中京競馬場で開催[3]。2011年には本シリーズに合わせてセリ市の開催日程を調整[4]したり、地元の馬主協会の協賛によるイベントを実施[5]するなど、馬主・生産者団体との連携も行われている[2]。
施行される競走
編集2024年現在、以下の6競走が特別競走として施行されている。
競走名 | 寄贈賞 |
---|---|
シンガポールターフクラブ賞[6] | シンガポールターフクラブ賞[6] |
マレーシアカップ[7] | セランゴールターフクラブ・ペナンターフクラブ・ペラターフクラブ賞[7] |
アジア競馬連盟トロフィー | アジア競馬連盟賞 |
タイランドカップ[6] | ロイヤルバンコクスポーツクラブ賞[6] |
インディアトロフィー[7] | ターフオーソリティーオブインディア賞[7] |
フィリピントロフィー[6] | メトロマニラターフクラブ賞[6] |
- アジア競馬連盟トロフィーは2024年のみ施行。
- タイランドカップは1997年から施行。
- シンガポールターフクラブ賞とマレーシアカップは2008年からの施行(2007年まではシンガポール・マレーシア両国の競馬の統括機関であるマラヤンレーシングアソシエーションが寄贈賞を提供し、「マラヤンレーシングアソシエーショントロフィー」という競走名で施行)。
- 2007年までは香港ジョッキークラブ(旧・ロイヤルホンコンジョッキークラブ)が寄贈賞を提供した「ホンコンジョッキークラブトロフィー」(香港の中国返還以前の1996年までは「ロイヤルホンコンジョッキークラブトロフィー」)もあったが、2008年よりアジアウィークから離脱して、6月に東京競馬場で施行されるようになった。
- 2023年まではマカオジョッキークラブが寄贈賞を提供した「マカオジョッキークラブトロフィー」もあったが、マカオの競馬開催が2024年をもって廃止されたため、本競走も廃止されている[7]。
施行競馬場の変遷
編集1994年に中京競馬場での開催が6 - 7月に行われていたときに始まった[1]本シリーズは、2000年以降小倉競馬場でも施行されるようになり、2007年まで西暦奇数年は中京(6月)、偶数年は小倉(8月)で実施されていた。2008年は第32回アジア競馬会議が東京で行われることを記念して11月に東京競馬場で開催された[8]。2009年は小倉競馬場に開催が戻ったが、2010年から2012年は札幌競馬場で開催され[9][10]、2013年は札幌競馬場改修工事の関係で小倉競馬場で開催。2014年から2019年は中京競馬場での開催となる[11][12]。2020年は京都競馬場のスタンド改築工事による変則日程により阪神競馬場で開催。2021年・2022年は京都競馬場のスタンド改築工事による変則日程により小倉競馬場で開催された。2023年は中京競馬場での開催に戻る[13]が、2024年は第40回アジア競馬会議が札幌で行われることを記念して8月31日・9月1日に札幌競馬場で開催され、この節の8月31日の札幌第10競走にて「アジア競馬連盟トロフィー」を施行、また当日の札幌・新潟・中京各競馬場においても、一般・特別競走のすべてにアジア競馬連盟正加盟国の名前を冠した競走を実施する。その1つ手前の節である8月24・25日の「ワールドオールスタージョッキーズ」(札幌)についても、サブタイトルに「ARC(アジア競馬会議)開催記念」を冠する[14]。
その他
編集1996年から2000年までは、シリーズ参加各国の競馬騎手を招待した交流戦「アジアジョッキーズ」が当該週に2競走実施された。2000年はマカオジョッキークラブトロフィーとホンコンジョッキークラブトロフィーの2競走で争われた[15]。
脚注
編集- ^ a b c 「JRA News『中京競馬場で「アジアウィーク」』」『優駿』、日本中央競馬会、1994年8月、159頁。
- ^ a b c d e f g “平成23事業年度 事業報告書” (PDF). 日本中央競馬会. p. 42 (2012年). 2013年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月26日閲覧。
- ^ 平成28年夏季競馬番組の概要について日本中央競馬会、2016年4月15日閲覧
- ^ “トピックス「2011年国内主要市場の開催日程、決まる」”. ケイバブック (2011年1月23日). 2012年9月26日閲覧。
- ^ “JRAニュース「一日中、スゴそう【第1回札幌競馬開催日イベント】」”. 日本中央競馬会 (2011年8月6日). 2012年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月26日閲覧。 “アジアウィークチャンス抽選会”
- ^ a b c d e f “第1回 札幌競馬 第7日” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 5-6 (2012年8月11日). 2012年9月26日閲覧。
- ^ a b c d e “第1回 札幌競馬 第8日” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 5-6 (2012年8月12日). 2012年9月26日閲覧。
- ^ “平成20事業年度 事業報告書” (PDF). 日本中央競馬会. p. 10,25 (2009年). 2013年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月26日閲覧。
- ^ “トピックス「平成22年度アジアウィークは札幌競馬場で開催」”. ケイバブック (2010年4月18日). 2012年9月26日閲覧。
- ^ [1] [リンク切れ]
- ^ 平成26年第3回中京競馬番組(PDFファイル) - 日本中央競馬会、2014年4月13日閲覧
- ^ 平成27年度夏季競馬番組の概要について(PDFファイル) - 日本中央競馬会、2015年4月13日閲覧
- ^ 令和5年第3回中京競馬番組(PDF)日本中央競馬会、2023年4月9日閲覧
- ^ 2024 年度夏季競馬番組の概要について <3回東京・4回京都・1回函館(6月)~3回新潟・2回中京・2回札幌(9月)>
- ^ 「今月のトピックス『香港のチェン騎手が1勝 - 国際騎手招待競走「アジアジョッキーズシリーズ」開催』」『優駿』、日本中央競馬会、2000年10月、73頁。