アサシン クリード シャドウズ
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『アサシン クリード シャドウズ』(英: Assassin's Creed SHADOWS)は、ユービーアイソフトより2024年11月12日に発売予定のゲームソフトである。アサシン クリードシリーズのメインシリーズ14作目の作品で、2023年に発売されたアサシン クリード ミラージュの次の作品となる。
ジャンル | アクションRPG |
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対応機種 |
PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox One Xbox Series X/S Windows |
開発元 | ユービーアイソフト |
発売日 |
![]() 2024年11月12日 |
概要
編集舞台は織田信長が岐阜城から安土城に移り天下統一まであと一歩の所まで迫っていた16世紀の日本、戦国~安土桃山時代初頭。1579年から1584年の5年間を舞台となることが予定されている。
プレイヤーは第一次天正伊賀の乱で父を喪った伊賀忍の藤林奈緒江と史実では織田信長の刀持ちとして1581年から本能寺の変まで仕えていた黒人奴隷の弥助のダブル主人公制となる。シリーズ初の試みとして実在の人物を主人公に据えている。
なお、本作はディスカバリーモードは用意されないことが明言されている。
登場人物
編集批判
編集日本に関する描写の問題
編集本シリーズはこれまで舞台となる国の人物を主人公に据えていたが、2024年現在もはっきりとした歴史的事実が不明なアフリカ系人種である弥助を主人公の一人に据えたことが海外で批判を呼び[1]、その余波が日本にも波及した[2]。2024年5月16日に公開されたPVでは、弥助に与えられた「圧制者から日本を救う伝説の侍」という設定、甲冑を着て街中を歩く弥助に頭を下げる日本人などの描写が時代考証的側面から問題視され、日本でも反発が強まった[2]。
その他にも様々な問題が指摘されている。
- 奈緒江の刀の反りが日本刀のそれではない。
- 村の入口に鳥居がある。
- 史実では1581年から1582年に信長に仕えていた弥助が1579年から既に家来となっており、武士の身分を与えられ第一次天正伊賀の乱に参戦していること。
- 四季が統一されておらず、桜と青田と芒と鶴が同じ風景に登場している。
- 安土城に敷かれている琉球畳と板張りの上に座る信長と同じ段にいる小姓の森蘭丸。琉球畳は1609年に薩摩藩から琉球に伝わった畳が現地で派生したもの。
- 限定フィギュアの化粧箱の文字が日本で使われている漢字ではなく、弥助の幟にこの地点では存在しないはずの豊臣家の家紋が使われている。織田瓜の家紋の意匠にも不備が指摘されている。
- 公開されたコンセプトアートの背景に、2000年に結成された関ヶ原鉄砲隊の写真が無断で使用されている。
本作のナラティブ・コンサルタントを担当しているのは[3]、ジェンダー・セクシュアリティと文学を研究分野とする日系アメリカ人のシュミット堀佐知 (Sachi Schmidt-Hori) で[4]、日本人の歴史研究家は一切関わっていない[要出典]。本作は多様性を理由に歴史を塗り替えようとしているのではないかとも指摘された[2]。実業家のイーロン・マスクも一連の批判に反応し、この件についてXに「Diversity, Equity & Inclusion(多様性、公平性、包括性)」を意味する「DEI」という略語を用いて[5]、「DEI kills art(DEIは芸術を殺す)」とポストした[6]。このマスクのポストは、作品のエグゼクティブ・プロデューサーであるマーク アレクシス・コートから「he's just feeding hatred.(憎しみを煽っているだけだ)」と批判されている[6]。
UBIのシャルル・ベノアはXbox Wireのインタビューで「織田信長のような実在した歴史上の人物や当時の出来事を忠実に描いている」[7]と語ったものの、前述のような批判のあとは表現がトーンダウンし、6月11日の4Gamerのインタビューでは「ネガティブな意見が多かったが好意的な意見もあった」と反発が予想以上に大きかったことを認めている[8]。
一方、開発者間における認識にも差が見られ、UBIのブルック・デーヴィーズはIGNのインタビューで「今回はフィクション」とした上で「歴史の空白を私達のシナリオで埋めた」と語り、ベノアのインタビューにある「忠実」という発言との間に齟齬が生じている[9]。
脚注
編集- ^ Lee, Chantelle (2024年5月16日). “Assassin's Creed Shadow Sparks Controversy Over Black Samurai” (英語). TIME. 2024年6月26日閲覧。
- ^ a b c “「日本舞台の人気ゲーム」新作が海外で炎上のなぜ”. 東洋経済オンライン. 2024年6月19日閲覧。
- ^ “『アサシン クリード シャドウズ』混乱の安土桃山時代を生きる侍・弥助と忍・奈緒江のダブル主人公、リアルに再現された日本に迫る国内独占インタビューを公開! | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com. 2024年6月26日閲覧。
- ^ “Sachi Schmidt-Hori(サチ シュミット=ホリ) | NIMOU - Japanese Studies”. sekai.nichibun.ac.jp. 2024年6月26日閲覧。
- ^ “「DEI(Diversity, Equity & Inclusion)」とは?- Diversity, Equity & Inclusion - サステナビリティ”. パナソニック ホールディングス. 2024年6月26日閲覧。
- ^ a b Fraser Brown「Assassin's Creed Shadows executive producer says Elon Musk is just 'feeding hatred' with his reaction to the game's Black protagonist」『PC Gamer』、2024年6月14日。2024年6月26日閲覧。
- ^ “『アサシン クリード シャドウズ』は、2 つの異なる体験をどのように融合させたのか”. Xbox Wire. 2024年6月19日閲覧。
- ^ “「アサシン クリード シャドウズ」ライブデモを公開。侍の弥助と忍の奈緒江,主人公2人のまったく異なるゲームプレイをチェックしてきた”. 4Gamer.net. 2024年6月19日閲覧。
- ^ “『アサシン クリード シャドウズ』シナリオ担当にインタビュー!弥助を主人公にした理由や史実とフィクションのバランスなど”. IGN. 2024年6月19日閲覧。