Aero the Acro-Bat
『Aero the Acro-Bat』は、アメリカのIguana Entertainmentが開発しサンソフトより欧米で1993年に発売されたアクションゲーム。日本でのタイトルは、2002年12月20日発売のゲームボーイアドバンス版が『アクロバットキッズ』、2024年8月2日発売のNintendo Switch版が『エアロ アクロバット キッズ』、同日発売のPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X/S版が『Aero The Acro-Bat』となっている。
ジャンル | アクションゲーム |
---|---|
対応機種 |
スーパーファミコン メガドライブ ゲームボーイアドバンス Wii (バーチャルコンソール) Nintendo Switch PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox One Xbox Series X/S |
開発元 |
Iguana Entertainment Atomic Planet Entertainment (GBA) |
発売元 |
サンソフト Metro3D (GBA) Gaijinworks (Wii) Shinyuden (Switch()) ラタライカゲームス (Switch(以外), PS4, PS5, Xbox One, Series X/S) |
発売日 |
SFC 1993年10月[1] 1993年12月[2] MD 1993年10月[1] 1993年[2] GBA 2002年6月25日[1] 2002年12月20日[1] Wii(SFC版の移植) 2010年7月23日[1][2] 2010年7月26日[1] Switch, PS4, PS5, Xbox One, Series X/S 2024年8月2日(SFC版の移植) 2024年11月1日(GBA版の移植) |
対象年齢 |
IARC:7+ ESRB:E10+(10歳以上) PEGI:7 USK:12(12歳未満提供禁止) ACB:PG |
コンテンツアイコン |
IARC:暴力 (軽度) ESRB:Fantasy Violence, Mild Blood PEGI:Mild Violence USK:Fantasy-Gewalt ACB:Mild Violence |
本作の続編『Aero the Acro-Bat 2』が1994年に発売、また、スピンオフ作品『Zero the Kamikaze Squirrel』も同じく1994年に発売された。
ストーリー
編集その昔、エドガー・エクター(Edgar Ektor)という名の意地悪な金持ちの少年はサーカスが大好きだったが、出演する動物に悪さをして大けがをさせそうになり、サーカスへの出入り禁止を命じられた。
それから20年後、実業家となったエドガーは、自身を追放したサーカス団へ復讐するべく、リスのゼロ(Zero the Kamikaze Squirrel)や邪悪な手下たちの助けを借りてサーカス団員の誘拐を実行する。唯一残されたサーカス団のスターであるエアロ(Aero the Acro-Bat)は、団員を救出しエドガーを打倒するため冒険に出る。
システム
編集主人公のエアロは擬人化されたコウモリのような姿で、背中の翼を用いて空中で滑空したり2段ジャンプしたりすることができる。また、攻撃では滑空からの突進や使用数に限りがある星の発射を行う。
舞台となる4つのエリアには複数のステージが含まれており、各ステージは上下左右に広がったサイドビューとなっている。各ステージ開始時に指定される条件(星印がついた足場を規定数消す、フープを規定数くぐるなど)を達成してゴール地点に到達すればステージクリアとなる。エリアの最終ステージではボス戦が行われることもある。
知的財産権の所在について
編集本作のプロデューサーを務めたデイヴィッド・シラー(David Siller)は、続編の発売後にサンソフトを離れ、この時に『Aero the Acro-Bat』シリーズ(以下「Aeroシリーズ」)のIP(知的財産権)を買い取っている。その後シラーはユニバーサル・インタラクティブに入社したが、ユニバーサルはシラーからAeroシリーズのIPを買い取り、シラーに対して、『Aero the Acrobat 3D』および『クラッシュ・バンディクー』という2つの新作3Dアクションゲームの制作を依頼した。シラーが手掛けた『クラッシュ・バンディクー』は成功したが、一方で、ユニバーサルの再編などの影響で『Aero the Acrobat 3D』のプロジェクトは中止された。この後、シラーはユニバーサルを退社するとともにAeroシリーズのIPを買い戻して再び権利を所有することになった[3][4]。
2002年にMetro3Dより発売されたゲームボーイアドバンス版は、シラーがディレクターを務めている[5]。
2016年11月7日付のシラーのTwitterアカウントでは、『Aero the Acrobat 3D』の当時の企画書が公開された(現在は削除済み)[3]。
脚注
編集- ^ a b c d e f “Aero the Acro-Bat” (英語). MobyGames. 2024年8月2日閲覧。
- ^ a b c “Aero the Acro-Bat – Release Details” (英語). GameFAQs. 2024年8月3日閲覧。
- ^ a b “Aero the Acrobat 3: A3RO [Playstation – Cancelled Pitch]” (英語). Unseen64 (2018年8月2日). 2024年8月1日閲覧。
- ^ “Missing Mascots 2: More Gaming Superstars Who Went AWOL” (英語). 1UP.com (2013年). 2023年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月1日閲覧。
- ^ “Nintendo Power 155 (April 2002)” (英語). 2024年8月1日閲覧。