アキバエクスプレス

栃木県宇都宮市にあったバス愛好家の団体

アキバエクスプレス (Akiba Express) は、栃木県宇都宮市にかつて存在したバス愛好家の団体(同人サークル)。団体名は、おたく文化の街として知られる秋葉原の通称「アキバ」にちなむ。

2013年以降、代表者の逮捕により解散状態となっている。

秋葉原駅を発着するつくばエクスプレスと名称が類似しているが、両者は一切無関係。

概要

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活動内容

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コミケ自主バス運行

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コミックマーケット(以下、「コミケ」または「C」)では、午前4時半前の東京国際展示場(以下、「東京ビッグサイト」または「ビッグサイト」)への到着が禁じられているため、現地で徹夜しなくても早朝に到着したいというコミケ客の声に応えて運行を開始。4時半前後に到着する様にダイヤが編成されていた。運行された便は以下の通り。

昼行便のシャトルバスもあり、ビッグサイトロータリー〜有明北待機場を活動の場とし、ビッグサイトから秋葉原までの直行便をバス会社に依頼して運行していた。しかし、C74(2008年夏)以降は北待機場が閉鎖され、かつ燃料事情によりチャーター料が高騰したため、運行が困難になり中断した。

北待機場の閉鎖については、東京ビッグサイトの東雲方面にある東雲駐車場の利用が代替として考えられる。しかし、国際展示場駅利用の参加者を誘導する動線が引けず、以前のような乗客数を確保できないため、解消策にならない。

それに加えて、運行を中断して以降の旅行業法の解釈が変わり、旅行業協会から「路線バス運行行為に当たる」旨の通達があったため[要出典]、更に運行再開が困難になってしまった。

この運行中断に先立って、C73(2007年冬)の最終日には、日の丸自動車興業から2階建てオープンバスネオプラン・スカイライナーの改造車)を含む9台のバスを貸し切り、(事実上の)最終運行を行った[3]

なお2009年現在、スカイライナーは路線バスに登録されており、貸切運用に就けない。ただし、類似の幌付きオープンバス「SKYBUS」は貸切運用に就いており、各地に貸し出されている[4]

コミケへの夜行直行バスはその後、東京都清瀬市貸切バス事業者・バスウェイへの委託による募集型企画旅行ツアーバス)となっている[5]。その後もアキバエクスプレスはタイアップという形で協力していたが、C85(2013年冬)の運行は栃木県・埼玉県発の夜行便がアキバエクスプレス側の都合により中止となった(東京都内発の便については通常通り運行された)[6]

併走バトル

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博麗神社例大祭7
併走バトル

アキバエクスプレスが保有する後述のバス「プレステージ」に、東方Projectラッピングを施して痛バス化し、コミケ当日のゆりかもめ臨時早朝便、もしくは博麗神社例大祭当日の午前6時台の列車(通常ダイヤ)を、芝浦ふ頭駅付近の栗林運輸車庫前で待ち受け、レインボーブリッジ芝浦ふ頭駅お台場海浜公園駅)で伴走させたことがある。

この「併走バトル」の模様は、動画サイトニコニコ動画YouTubeで公開されていた。

連節バスプロジェクト

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2008年に購入したボルボ連節バスを使用して、宇都宮市内の道路環境で走れるか検証しようと企画した。

宇都宮市では、連節バスをLRT(次世代型路面電車)と並んで東西を結ぶ基幹公共交通の1つとして検討しており、保有する連節バスを使用して各種データを収集・提供すべく、駆動系の修理が完了したバスのシェイクダウンも兼ね、2010年4月18日宇都宮駅周辺で試運転が実施された[1][7]

当日は宇都宮駅バスロータリーを中心に走行し、収集したデータは5月末に宇都宮市や市内バス会社に提出された。

歴史

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コミケ自主バス運行

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  • C66(2004年夏)
  • C67(2004年冬)
    • ちとせ観光バスから大型バス1台と中型バス2台を手配し、minori、sincere、PULLTOPのアダルトゲーム作品の絵を貼り、ビッグサイト~秋葉原間の初のシャトルバス運行を行った。当日は突然の降雪により、ゆりかもめや各交通機関が次々と麻痺状態に陥る中、急遽ちとせ観光バスから大型バス1台を追加手配して、陸の孤島と化した会場周辺からコミケ参加者を輸送した。
  • コミケ30周年記念 24耐 (!?) コミケットスペシャル4(2005年春)
    • ちとせ観光バスから大型バス2台を手配し、ビッグサイト~秋葉原間のシャトルバス運行を行った。
  • C68(2005年夏)
  • C69(2005年冬)
    • 日の丸自動車興業からアメリカンドリーム1台、弘伸交通からエアロキング1台を手配するなどして、シャトルバスに2階建てバスを本格的に投入し始めた。他にもはとバス東京都交通局都営バス)からも車両を手配するなど、多種多様な車両を揃えた[要出典]。なおこの時に大阪ZIPANG-JJからダイムラー1台を手配し、薮塚交通からもZIPANGから譲渡されたダイムラーを手配して、ロータリー内でAKIBA(アキバエクスプレス)、ZIPANG(ZIPANG-JJ)、JAPAN(薮塚交通)の揃い踏みを実現した。
  • C70(2006年夏)
  • C71(2006年冬)
  • C72(2007年夏)
  • C73(2007年冬)

併走バトル

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撮影協力

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その他

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  • ライブラッピングバス
  • 東方例大祭
  • ハッスルマニア浜名湖競艇ラッピングバス
保有車両のプレステージに初の全面フルラッピングを施し、都内や浜名湖周辺を走行した。
連節バス復活への道・前編
連節バス復活への道・後編

保有車両

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保有していたプレステージ
博麗神社例大祭7仕様
 
保有車両と同型の連節バス
(つくば科学万博時代)
 
保有していた
オリエントエクスプレス

解散

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2013年11月6日、代表者の木無血が栃木県青少年健全育成条例違反容疑で逮捕された[2]。この事態を受けて、アキバエクスプレスは事実上の解散状態となっている。

また、「アキバエクスプレス」の語と団体のロゴマークは、2006年に木無血の本名である木村輝章名義で商標登録されていたが、更新・延長の手続きを取らなかったため、2016年に権利抹消(存続期間満了)となっている[9]

脚注

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  1. ^ a b “18日未明に18メートルの「連節バス」試運転 宇都宮の愛好家”. 下野新聞「SOON」 (下野新聞社). (2010年4月10日). オリジナルの2010年9月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100907074630/http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/central/utsunomiya/news/20100409/307279 
  2. ^ a b “育成条例違反容疑で男逮捕 宇都宮南署”. 下野新聞「SOON」 (下野新聞社). (2013年11月6日). オリジナルの2013年11月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131109141341/http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/accident/news/20131106/1405324 
  3. ^ “【フォトレポート】コミックマーケット73 ベルトをしなけりゃアノ世逝き!アキバエキスプレス! 究極の痛車 in コミケ73【番外編】”. ASCII.jp (週刊アスキー). (2008年1月7日). https://ascii.jp/elem/000/000/098/98576/ 
  4. ^ [1][リンク切れ]
  5. ^ 有明コミックドリーム 株式会社バスウェイ 公式サイト
  6. ^ Busway<有明コミックドリーム>・AKIBA EXPRESS<ありあけ号><けよりな号> 空席状況・新着情報 株式会社バスウェイ 公式ブログ
  7. ^ “連節バス無難に走行 宇都宮で試運転”. 下野新聞「SOON」 (下野新聞社). (2010年4月21日). オリジナルの2010年9月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100907073915/http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20100421/312313 
  8. ^ 朝日新聞2010年1月8日付首都圏版 28面にて紹介されている。
  9. ^ ロゴマーク:登録4937035、「アキバエクスプレス」の語:登録5000212、特許情報プラットフォーム(独立行政法人工業所有権情報・研修館

関連項目

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外部リンク

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