アカデミー室内管弦楽団

イギリスのセント・マーティン=イン=ザ=フィールズ教会を拠点とする管弦楽団

アカデミー室内管弦楽団: Academy of St Martin in the Fields)は、イギリスオーケストラ。略称はASMFジ・アカデミー(The Academy)。

アカデミー室内管弦楽団
出身地 イギリスの旗 イギリスロンドン
ジャンル クラシック音楽
活動期間 1959年 -
公式サイト asmf.org
メンバー ジョシュア・ベル(音楽監督)
旧メンバー ネヴィル・マリナー(創設者、初代音楽監督)
アイオナ・ブラウン(リーダー、指揮者)
マレイ・ペライア(指揮者)
ラースロー・ヘルタイ(合唱団指揮者)
ウィリアム・ベネット(首席フルート奏者)
アンドリュー・マリナー(クラリネット奏者)
フィリップ・ピケット(リコーダー奏者)
クリストファー・ホグウッド(チェンバロ奏者)

名称

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原語名称を日本語に直訳すると「セント・マーティン=イン=ザ=フィールズ教区アカデミー」となる。レコード会社などによる日本語名称「アカデミー室内管弦楽団」は、吉田秀和などから「誤訳」と批判されている(同じような例はエンシェント室内管弦楽団の場合にも当てはまる)。なお、室内オーケストラとはいえない大きな編成を取る場合にはセント・マーティン・アカデミー管弦楽団などと訳される場合もある。

概要

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当初は室内楽編成のオーケストラで、17世紀から18世紀の音楽を専門にしてきたが、古楽器オーケストラの台頭や、標準編成のモダン楽器のオーケストラが「古楽奏法」にも取り組む中、編成とレパートリーを拡張して独自の路線を歩み続けている。

ロンドンネヴィル・マリナーが創立し、1959年に最初の演奏会を行なった。当初はセント・マーティン=イン=ザ=フィールズ教会を拠点とする小編成の、指揮者なしの弦楽合奏団として、バロック音楽演奏の復活に貢献してきた。音楽学者・鍵盤楽器奏者のサーストン・ダートの校訂によるJ・S・バッハの『管弦楽組曲』や『ブランデンブルク協奏曲』、ヴィヴァルディの『四季』の演奏ではそれまでの演奏に見られない新解釈を示し、当時の音楽界で話題を呼んだ。

管楽器を加えるようになってから、演奏曲目に見合うように編成や規模を変更し、バロック音楽だけに留まらず古典派音楽から現代音楽までレパートリーを広げて演奏するようになった。録音数も英デッカ(ロンドン)フィリップスを中心に非常に多い。通常のクラシック音楽の録音活動のほか、映画『アマデウス』(1984年)のサウンドトラックを担当し、普段はクラシック音楽を聴かない人々にも、モーツァルトの2つのト短調交響曲(第25番第40番)やレクィエムピアノ協奏曲第20番の魅力を知らしめた。他にも『タイタニック』のサウンドトラック、ポピュラー音楽ではナイトウィッシュワンス』などもヒットしている。

附属の合唱団 (Chorus of St Martin in the Fields) は1975年に併設されたが、録音数が極めて少ないため、ヨーロッパ以外での認知度は低い。UEFAチャンピオンズリーグの大会テーマ曲(賛歌)は、この合唱団によるものである。

歴代指揮者

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1978年にマリナーがブラウンに指揮者の座を譲って以降も、2011年頃までは演奏会や録音における実質上の指揮をマリナーが続けていたが(この年まで音楽監督を務めた)、他への客演などによるマリナーの不在時にはブラウンとシリトーが代わりに指揮台に立っていた。

関連サイト

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