アカコクジャク(赤小孔雀、Polyplectron inopinatum)は、鳥綱キジ目キジ科コクジャク属に分類される鳥類。

アカコクジャク
アカコクジャク
アカコクジャク Polyplectron inopinatum
保全状況評価[a 1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: コクジャク属 Polyplectron
: アカコクジャク P. inopinatum
学名
Polyplectron inopinatum
(Rothschild, 1903)
和名
アカコクジャク
英名
Malayan bronze-tailed pheasant
Mirror pheasant
Mountain peacock-pheasant
Mountain pheasant
Rothschild's peacock-pheasant

分布

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タイ南東部、マレーシアマレー半島[1][2][a 1]

形態

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全長オス65センチメートル、メス46センチメートル[1]。翼長オス23-25.5センチメートル、メス17.5-19センチメートル[2]。頭頂の羽毛は伸長(冠羽)せず、顔は羽毛で被われる[2]。頭部や頸部、体下面の羽衣は灰黒色や暗褐色で[1]、頭部や頸部の羽毛には羽軸に沿って白い斑紋(軸斑)が入る[2]。体上面の羽衣は赤褐色[2]

虹彩は褐色[2]。嘴や後肢は灰色[2]

卵は長径5.3センチメートル、短径3.7センチメートル[2]。オスは尾羽の数が20枚[2]。体上面に青い眼状斑が入る[1][2]。メスは尾羽の数が18枚[2]。体上面に黒色斑が入る[1][2]

生態

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標高900-2,000メートルにあるフタバガキ科からなる森林に生息する[1]。同所的に分布するエボシコクジャクとは、本種は高地に生息することで棲み分けを行っている[2]

食性は不明だが、胃の内容物から昆虫クモなどが発見された例がある[1]

繁殖形態は卵生。野生下では倒木の間の巣が発見された例があり[2]、2月に雛が採集された例がある[1]。飼育下では3月に1回に2個の卵を産んだ例がある[1][2]。抱卵期間は19-22日[1]

人間との関係

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生息数は安定しているか、やや減少傾向にあると考えられている[1]1993年における飼育個体数は111羽[1]

参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 今村知子「アカコクジャク」 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社2000年、158頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会、1987年、120、177-178頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ a b The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2013. Polyplectron inopinatum. In: IUCN 2013. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.2.