アカクラゲ
オキクラゲ科ヤナギクラゲ属のクラゲ
アカクラゲ(赤水母、赤海月、学名 Chrysaora pacifica)は、鉢虫綱のヤナギクラゲ属に属するクラゲの一種。台湾北東部から青森県の陸奥湾にかけて分布する[1]。
アカクラゲ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Chrysaora pacifica (Goette, 1886) | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Japanese sea nettle |
特徴
編集放射状の褐色の縞模様が16本走った直径9-15cmほどの傘と、各8分画から5-7本ずつ、合計で40-56本の伸びる長さ2m以上の触手を持つ[2]。北方性の近縁種 Chrysaora melanaster も傘に同様の縞模様があるが、こちらは触手が24本しか無いことから区別できる[3]。
触手の刺胞毒は強く、刺されるとかなり強い痛みを感じる[2]。刺傷による痛みは火傷に似ており、ミミズ腫れや水脹れを生じる[1]。
別名
編集このクラゲが乾燥すると毒をもった刺糸が舞い上がり、これが人の鼻に入るとくしゃみを引き起こすため、「ハクションクラゲ」という別名を持つ[2]。 これに目をつけた戦国武将真田信繁(幸村)が、粉にしたアカクラゲを敵に投げつけ、くしゃみを連発させて困らせたという逸話があり、「サナダクラゲ」と呼ばれることもある。