アウト・オブ・タイム (アルバム)
『アウト・オブ・タイム』(Out of Time)は、アメリカ合衆国のオルタナティヴ・ロック・バンド、R.E.M.が1991年に発表した7作目のスタジオ・アルバム。R.E.M.は本作で、アメリカやヨーロッパにおいて大きな成功を収めた。
『アウト・オブ・タイム』 | ||||
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R.E.M. の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ニューヨーク州ベアズヴィル ベアズヴィル・スタジオ オーヴァーダブ:ジョージア州アセンズ ジョン・キーン・スタジオ ストリングス:ジョージア州 サウンドスケイプ・スタジオ | |||
ジャンル | オルタナティヴ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・ブラザース・レコード | |||
プロデュース | スコット・リット、R.E.M. | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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R.E.M. アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「Radio Song」 - YouTube 「Losing My Religion」 - YouTube 「Near Wild Heaven」 - YouTube 「Shiny Happy People」 - YouTube |
背景
編集ベーシック・トラックはニューヨーク州のベアズヴィル・スタジオでレコーディングされ、当初は同スタジオを3カ月押さえていたが、最終的には3週間でベーシック・トラックの録音を完了させた[12]。「ラヂオ・ソング」にはKRS・ワンがゲスト参加しており、当初は「ヘイ、ヘイ、ヘイ」というフレーズだけを歌う予定だったが[13]、最終的にはラップも担当した。また、B-52'sのケイト・ピアソンが3曲に参加した。
反響
編集本作からの先行シングル「ルージング・マイ・レリジョン」は、アメリカのBillboard Hot 100で4位、『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートとモダン・ロック・チャートの両方で1位を獲得した[1]。そして、続いて本作が発表されると、アメリカのBillboard 200では自身初の1位を獲得し[1]、1991年5月にはRIAAによりプラチナ・ディスクに認定されて、1992年6月には4×プラチナにまで売り上げを伸ばしている[14]。
全英アルバムチャートでも自身初の1位獲得を果たし、合計183週にわたってチャート圏内に入る大ヒットを記録した[2]。オーストリアのアルバム・チャートでは4週連続で1位を獲得した[3]。オランダでは1991年6月15日付のアルバム・チャートで1位を獲得し、21週連続でトップ10にとどまった[4]。ノルウェーのアルバム・チャートでは合計8週にわたり4位を記録し、自身初のトップ5入りを果たした[9]。
評価
編集グラミー賞では、本作が最優秀アルバム賞と最優秀オルタナティヴ・ミュージック・パフォーマンス賞の2部門にノミネートされた[15]。また、本作収録曲の「ルージング・マイ・レリジョン」は最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀ポップ・パフォーマンス賞(デュオまたはグループ)、最優秀短編ミュージック・ビデオ賞の4部門、「ラヂオ・ソング」は最優秀ロック・ボーカル・パフォーマンス賞(デュオまたはグループ)にノミネートされた[15]。そして、最終的には本作が最優秀オルタナティヴ・ミュージック・パフォーマンス賞を受賞し、「ルージング・マイ・レリジョン」が最優秀ポップ・パフォーマンス賞(デュオまたはグループ)と最優秀短編ミュージック・ビデオ賞を受賞した[1]。
『ローリング・ストーン』誌が選出した「90年代のベスト・アルバム100」では68位にランク・イン[16]。
収録曲
編集全曲ともメンバー4人の共作。
- ラヂオ・ソング - "Radio Song" - 4:16
- ルージング・マイ・レリジョン - "Losing My Religion" - 4:28
- ロウ - "Low" - 4:56
- ニア・ワイルド・ヘヴン - "Near Wild Heaven" - 3:19
- エンドゲーム - "Endgame" - 3:50
- シャイニー・ハッピー・ピープル - "Shiny Happy People" - 3:46
- ビロング - "Belong" - 4:07
- ハーフ・ア・ワールド・アウェイ - "Half a World Away" - 3:28
- テキサーカナ - "Texarkana" - 3:39
- カントリー・フィードバック - "Country Feedback" - 4:09
- ミー・イン・ハニー - "Me in Honey" - 4:06
参加ミュージシャン
編集- マイケル・スタイプ - ボーカル、メロディカ
- ピーター・バック - ギター、マンドリン
- マイク・ミルズ - ベース、オルガン、キーボード、ピアノ、ハープシコード、パーカッション、ボーカル
- ビル・ベリー - ドラムス、パーカッション、ピアノ、ベース、バッキング・ボーカル
アディショナル・ミュージシャン
- KRS・ワン - ラップ(on #1)
- ケイト・ピアソン - ボーカル(on #4, #6, #11)
- ピーター・ホルサップル - ベース(on #1, #3)、アコースティック・ギター(on #2, #6, #9)、 エレクトリック・ギター(on #7)
- キッド・ジョーダン - バリトン・サックス(on #1, #4)、テナー・サックス(on #1, #5)、アルト・サックス(on #1)、バスクラリネット(on #3, #5)
- スコット・リット - エコー・ループ・フィードバック(on #1)
- セシル・ウェルチ - フリューゲルホルン(on #5)
- ジョン・キーン - ペダル・スティール・ギター(on #9, #10)
- マーク・ビンガム - ストリングス・アレンジ( on #1, #3, #4, #5, #6, #8, #9)
- David Arenz、Ellie Arenz、David Braitberg、Dave Kempers - ヴァイオリン(on #1, #3, #4, #5, #6, #8, #9)
- ポール・マーフィー、リード・ハリス - ヴィオラ(on #1, #3, #4, #5, #6, #8, #9)
- エリザベス・マーフィー、アンドリュー・コックス - チェロ
- ラルフ・ジョーンズ - ダブル・ベース(on #1, #3, #4, #5, #6, #8, #9)
- Jay Weigel - orchestral liaison(on #1, #3, #4, #5, #6, #8, #9)
脚注
編集- ^ a b c d R.E.M. | Awards | AllMusic
- ^ a b R.E.M. | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
- ^ a b R.E.M. - Out Of Time - austriancharts.at
- ^ a b dutchcharts.nl - R.E.M. - Out Of Time
- ^ charts.de - 2014年6月22日閲覧
- ^ R.E.M. - Out Of Time - hitparade.ch
- ^ charts.org.nz - R.E.M. - Out Of Time
- ^ australian-charts.com - R.E.M. - Out Of Time
- ^ a b norwegiancharts.com - R.E.M. - Out Of Time
- ^ swedishcharts.com - R.E.M. - Out Of Time
- ^ ORICON STYLE
- ^ 日本盤CD(WPCR-75283)ライナーノーツ(沼崎敦子、1991年2月14日)
- ^ Radio Song by R.E.M. Songfacts
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"OUT OF TIME"と入力して検索すれば表示される
- ^ a b Rock On The Net: 34th Annual Grammy Awards - 1992 - 2014年1月25日閲覧
- ^ 100 Best Albums of the Nineties: R.E.M., 'Out of Time' | Rolling Stone - 2014年1月25日閲覧
外部リンク
編集- Out Of Time - Discogs (発売一覧)