やよいひめ日本群馬県で育成されたイチゴ品種[1]

2016年の群馬県におけるイチゴ出荷量の8割をやよいひめが占めている[2]

とねほっぺ(群馬県育成品種)ととちおとめ栃木県育成品種)を交配させた系統品種に、とねほっぺを交配させた品種[1][3]2005年に品種登録され、日本全国で栽培されている[4]

特徴

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  • 粒が大きい。一粒の重さは、平均で約20グラム。収穫されるやよいひめの約6割が2L規格(15グラム)以上である[4]
  • 果皮は薄紅色[5]
  • 糖度は高い(9度)[1]
  • 酸味はひかえめではあるが[1]、昨今の酸っぱくないイチゴ品種よりはしっかりとした酸味がある[5]
  • 糖度、酸度のバランスが良い[5]
  • 他のイチゴ品種の品質が低下しやすい3月(弥生)でも安定した品質を保てる[3]
  • 気温が高くなる4月以降に味が良くなる[5]
  • 果肉が硬くいため傷みにくく、日持ちがする[1]ため、輸送に強く宅配にも向く[5]

ドライやよいひめ

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群馬県農業技術センターは、やよいひめの色、風味、形の特徴を生かした新たな加工品として熱風乾燥した「ドライやよいひめ」を開発した[2]六次産業化も期待されている[2]

出典

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  1. ^ a b c d e 「やよいひめ」『図説果物の大図鑑』マイナビ出版、2016年、154頁。ISBN 978-4839953843 
  2. ^ a b c 笠原賀子 (2018年). “イチゴは ビタミンCの プリンセス”. 元気らいふ. シリーズ からだ元気. 上毛新聞. 2024年2月1日閲覧。
  3. ^ a b やよいひめ”. 群馬県. 2024年2月1日閲覧。
  4. ^ a b ぐんまのいちご「やよいひめ」”. ぐんまアグリネット. 群馬県. 2024年2月1日閲覧。
  5. ^ a b c d e 関口高弘「傷みにくくて味のいい厳選3品種」『現代農業』2月号、農山漁村文化協会、2024年、101-102頁。