みろく庵
みろく庵(みろくあん)は、かつて東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目に存在した蕎麦店、居酒屋[1]。
レストラン情報 | |
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開店 | 1982年3月 |
閉店 | 2019年3月31日 |
種類 | 蕎麦、居酒屋 |
郵便番号/ZIP | 151-0051 |
国 | 日本 |
住所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目19-14 |
座標 | 北緯35度40分52秒 東経139度42分30秒 / 北緯35.681091度 東経139.708205度座標: 北緯35度40分52秒 東経139度42分30秒 / 北緯35.681091度 東経139.708205度 |
概要
編集千駄ケ谷駅に近く、また将棋会館にも近いことから、棋士が良く利用し、また対局の出前を取る店として知られた[1]。特に、2017年に藤井聡太四段(当時)が連勝記録で注目された頃から、対局中に藤井四段が出前を取る店として全国的な注目を集めるようになった[1]。
他に神宮球場や東京ヤクルトスワローズのクラブハウスからも近く、スワローズの選手からも出前の定番の店の一つとして使われていた[2][3]。
1982年3月の創業から36年以上営業していたが、ビルの建て替えによる立ち退きを家主から求められたのを契機に、2019年3月31日をもって閉店することとなった[4][5]。2019年2月に立ち退きの話はなくなったが、既に従業員の転職先などが決まっており、高齢となっていた経営者も予定通り閉店することとした[4][5]。同年4月28日には、AbemaTVが同店で「AbemaTVトーナメント」のパブリックビューイングを行い「1日限りの復活」となったが[6]、これを最後に完全に閉店した。
棋士たちの出前
編集みろく庵の出前は、将棋会館で対局に臨む棋士たちが愛用していた。加藤一二三、羽生善治、渡辺明らもその中に入っていた[4]。
藤井聡太は、加藤一二三と対局した2016年12月24日のデビュー戦で、みろく庵の「味噌煮込みうどん」を注文した[7]。2017年6月26日、公式戦29連勝の記録を樹立した対局では、「豚キムチうどん」をとっていた[4][5]。店には、同じメニューを求める客が数多く訪れ[5]、売り切れになった[7]。
その藤井の記録を7月2日に止めた佐々木勇気の注文は「肉豆腐定食(餅追加)」であった[4]。
また、丸山忠久は、「唐揚げ定食」に唐揚げを3個追加するのを常としており、ファンの間ではこの頼み方を「丸山定食」と称していたという[4]。
先崎学によれば、みろく庵の蕎麦は「出前に強いそば」「コシがしっかりして角がたっているので伸びにくい」という特徴があり、比較的メニューの当たり外れも少ない店だったが、親子丼だけは不味く、村山慈明や藤井猛もその不味さを認めるほどだったという[8]。
脚注
編集- ^ a b c 鈴木隆祐 (2017年7月6日). “藤井四段の出前で話題!千駄ヶ谷『みろく庵』は酒肴充実の名居酒屋だった【大人の東京実用グルメ14】”. サライ.jp. 2019年3月29日閲覧。
- ^ ヤクルト由規、藤井四段あやかる「みろく庵のそば」 - 日刊スポーツ・2017年6月27日
- ^ 【編集局から】藤井聡太七段、ヤクルトナインも御用達「みろく庵」 3月いっぱいで閉店に - ZAKZAK・2019年3月15日
- ^ a b c d e f 吉川慧 (2019年3月7日). “将棋ファンの聖地「みろく庵」3月末で閉店へ 「建物の建て替えなどをめぐり、もともと立ち退くことになっていた」”. BuzzFeedNews. 2019年3月29日閲覧。
- ^ a b c d “「棋士御用達」の「みろく庵」閉店へ”. Fuji News Network, Inc. (2019年3月8日). 2019年3月29日閲覧。[リンク切れ]
- ^ ありがとう、みろく庵! 1日限定復活でのパブリックビューイングにファン大満足 - AbemaTIMES・2019年4月29日
- ^ a b 松本博文 (2017年7月2日). “藤井四段とみろく庵”. cakes/ピースオブケイク. 2019年3月29日閲覧。
- ^ 藤井聡太が「豚キムチうどん」を頼んでお客が殺到…聖地になった『みろく庵』と“勝負メシ”の真実 - 文春オンライン・2023年3月8日