ふたば書房
株式会社ふたば書房(ふたばしょぼう)は京都府京都市を拠点に、書店事業および雑貨事業を展開する日本の企業。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
![]() 〒604-8091 京都府京都市中京区下本能寺前町492-1 ゼスト御池地下街 |
本店所在地 |
〒602-8304 京都府京都市上京区千本通上立売上る作庵町507番地 |
設立 | 1997年8月 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 6130001003735 |
事業内容 | 雑誌・書籍・文具・雑貨などの販売 |
代表者 | 代表取締役 洞本昌哉 |
資本金 | 1000万円 |
関係する人物 | 洞本昌男(ふたば書房出版局) |
外部リンク | https://www.books-futaba.co.jp/ |
創業は1930年(昭和5年)の西陣店開業に遡り、老舗の書店チェーンとして知られる。また、系列会社に「株式会社ふたば書房出版局」がある。 なお、広島県の書店「フタバ図書」、東京都・駒込の「フタバ書店」[注釈 1]との類縁関係はない。
沿革
編集1930年の創業に始まり、1960年(昭和35年)に「有限会社ふたば書房」設立。その後1997年(平成9年)8月、株式会社ふたば書房に改組。1993年(平成5年)には雑貨事業部を設立。以降「アンジェ」、「ノイシュタット」、「クロッシェ」など、生活用品・雑貨のセレクトショップを積極的に展開。
ムック『本屋へ行こう!!』[1]の「都道府県別チェーン書店売上ランキング」では京都府の第2位(首位は大垣書店)となっている(2015年)。
2011年には、書籍事業と雑貨事業それぞれの強みを生かした、新業態の店舗を「FUTABA+」(フタバプラス)の名称で京都マルイに出店。隣接のスターバックスコーヒーと色調を合わせ、両店を併せて「ブック&カフェ」とし、他にも、館内全フロアに書籍のミニコーナーを設置するなど話題を集めた[2]。好評を得て、2015年4月には神戸マルイにも出店[3]。現在は神戸市のプリコ垂水西館の一店を展開中。
また、絵本専門士[4]の資格を有する社長は、X(旧Twitter)フォロワーが4000名以上おり[5]、KBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」[6]にも書籍紹介で定期出演する等、積極的に情報発信している。
2021年、作家の今村翔吾が大阪府箕面市にある書店「きのしたブックセンター」の経営を引き継いだ際には、フランチャイズの形式で実務面の支援を行った[7]。
2023年、話題を集めた宮島未奈の小説『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)[8]は、閉店を目前にした百貨店・西武大津店が舞台となっているが、出店していた「ふたば書房・西武大津店」も実名で登場している。
2024年、「書店主導の出版流通改革」[9]を目指すブックセラーズ&カンパニーとの取引に参画することが発表された[10]。
店舗
編集ふたば書房(県別)
編集- 滋賀県:野洲店(野洲市・アルプラザ野洲)、南草津店(草津市・フェリエ南草津)[注釈 2]。
- 京都府:ゼスト御池店(中京区)、京都駅八条口店(下京区・近鉄名店街みやこみち)、山科駅前店(山科区・ビエラ山科)、紫野店(北区)、洛西店(西京区・ラクセーヌ)、大丸京都店(下京区)、絵本カフェMėbaė(北区)。
- 大阪府:茨木店(茨木市・イオンタウン茨木太田)、光明池店(堺市南区・サンピア)。
- 兵庫県:FUTABA+ プリコ垂水店(神戸市垂水区)。
以上、2025年1月時点[11]。
アンジェなど(店名別)
編集- アンジェ(ANGERS):河原町本店(京都市中京区)。
- アンジェ・ラヴィサント(ANGERS ravissant ):梅田店(大阪市北区)、大丸京都店(京都市下京区)、ららぽーとEXPOCITY店(大阪府吹田市)、ららぽーと門真店(大阪府門真市)、神田スクエア(KANDA SQUARE)店(東京都千代田区)。
- アンジェ・ビュロー(ANGERS bureau):ecute上野店(東京都台東区JR上野駅)、KITTE丸の内店(東京都千代田区)。
- アンジェ・ボン・ルパス(ANGERS bon repas):烏丸店(京都市中京区)、グランツリー武蔵小杉店(川崎市中原区)。
- ノイシュタット・ブリューダー(Neustadt brüder):グランスタ店(東京都千代田区・JR東京駅)。
- グリンストア(GRiN store):大日店(大阪府守口市・イオンモール大日)、伊丹店(兵庫県伊丹市・イオンモール伊丹)、名古屋店(名古屋市東区イオンモールナゴヤドーム前)。
以上、2023年9月時点[12]。
脚注
編集注釈
編集- ^ 東京都北区「霜降銀座商店街」
- ^ 2023年10月3日新規開店。
出典
編集- ^ 『本屋へ行こう!!』(洋泉社、2015年10月)65ページ。ISBN 978-4-8003-0751-4
- ^ "京都マルイに書店「FUTABA+」."烏丸経済新聞(2011年4月28日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ "神戸マルイに老舗書店の別業態「FUTABA+」神戸初出店."神戸経済新聞(2015年4月27日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ "教育事業:絵本専門士."国立青少年教育振興機構. 2025年1月27日閲覧。
- ^ ふたば書房(京都)の社長です。Xアカウント
- ^ "オンエアスケジュール."「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」公式サイト. 2025年1月27日閲覧。
- ^ 「日販通信」編集部 "直木賞作家・今村翔吾とふたば書房社長・洞本昌哉が語る、街の“拠り所”としての本屋のかたち."ほんのひきだし(2022年3月6日). 2025年1月27日閲覧。
- ^ 書籍紹介:成瀬は天下を取りにいく新潮社公式サイト. 2023年9月28日閲覧。
- ^ "お知らせ:書店主導の出版流通改革実現に向けて「株式会社ブックセラーズ&カンパニー」を設立."ブックセラーズ&カンパニー公式サイト(2024年10月2日). 2025年2月5日閲覧。
- ^ "ブックセラーズ&カンパニー:精文館書店、ふたば書房などが参画."流通ニュース(2024年12月5日). 2025年2月5日閲覧。
- ^ ふたば書房店舗一覧公式サイト. 2023年9月28日閲覧
- ^ "shop list."ANGERSホームページ