びわこ大博覧会
びわこ大博覧会(びわこだいはくらんかい 英: BIWAKO FAIR '68)は、1968年に滋賀県大津市で開催された地方博覧会。
概要
編集大津市制70周年・滋賀県政100周年の記念行事として、琵琶湖や滋賀県の未来像を捉えるべく開催された[1]。また、2年後に控えていた日本万国博覧会への序曲と位置づけられた[2]。会場には、びわこ館(テーマ館、のちに市立科学館)、未来館などが並び、会期中の入場者は98万5000人を記録した[3]。実施計画の策定は、奈良本辰也を委員長に、会田雄次、赤井達郎、上田篤、梅原猛、依田義賢、米田豊昭(地域計画建築研究所所長)、綿貫敏夫(千葉大学教授)らにより検討された[2]。
主な施設
編集- 事務局運営パビリオン
- テーマ館「びわこ館」(3,038平米)[5] - 2階に大津京から現代までの滋賀県の歴史や30年後の琵琶湖・滋賀県・大津市の大ジオラマ、3階に西教寺薬師如来をはじめとした重要文化財を含む87体の仏像を展示[2]。
- 世界の湖館(660平米)[5] - 国外21・国内8湖の資料を展示し琵琶湖のあるべき姿を考える[2]。
- 未来館(450平米)[5] - 湖底都市・住宅・牧場など未来への挑戦を紹介する[2]。
- おりがみ動物園(330平米) - 動力を組み込んだ動物折り紙を音楽に乗せて稼働させる[2]。
- 水の神秘館(660平米) - 水の神秘性と科学性を雨・氷・雪の三変態と音楽・照明の演出で表現する[2]。
- その他パビリオン
- 万博館[2]
- 交通科学館[2]
- 電力電波館[2]
- 生活科学館[2]
- 女性館[2]
- 観光物産館[2]
- タバコ館[2]
- 農林水産館[2]
- サーキノ館 - 西日本では初公開となる全円周映画を上映する[2]。
- その他施設
- 祭典のひろば - 県内外の郷土芸能やタレントによるステージ等を開催[2]。
- 希望のマイハウス
- 甲賀忍者屋敷 - 甲賀郡から移築した築300年の家屋に吊り天井などの忍びの仕掛けを施した[2]。びわ湖タワーの忍者屋敷にて入場者に配布された巻物風の解説書によると、当館はびわこ大博覧会で使用されたのちにびわ湖タワーに移設されたとされる。これはびわ湖タワーの閉園まで使用された。
- 想い出横丁 - 明治100年を偲ぶ展示[2]。
- 琵琶湖ミニチュア - 600分の1サイズの琵琶湖のミニチュアとともに琵琶湖の水を注いだ幅6m・深さ1.2m・全長1000m・橋梁9箇所の水路「虹の運河」を設置し12人乗りモーターボート50隻を運航し人間と水のつながりを体験させる[2]。
- みやびの庭[2]
- スペースジャングル
- サイケロードゴーカート
- レストハウス
外部リンク
編集- 博覧会資料COLLECTION びわこ大博覧会 - 乃村工藝社
脚注
編集- ^ a b 座談会 びわこ博にかける夢 - ひろば 1967年10月号(近畿建築士会協議会)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u びわこ博事務局「びわこ博」 - ひろば1968年8月号(近畿建築士会協議会)
- ^ びわこ大博覧会 Archived 2015年1月12日, at the Wayback Machine. - 大津市歴史博物館
- ^ a b c 39「びわこ博」開催 - 新近江史を歩く 近代編(京都新聞社 1985年)
- ^ a b c レファレンス事例データベース びわこ大博覧会というものが開かれたことがあったそうですが、その時期と場所などを知りたい。 - 滋賀県立図書館