ひまわり (プログラミング言語)
スクリプト型プログラミング言語
ひまわりはスクリプト型プログラミング言語の一つ。動作可能なOSは、Microsoft Windows 98/Me/2000/XP。
パラダイム | 構造化、日本語プログラミング言語 |
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登場時期 | 2001年 |
開発者 | クジラ飛行机 |
最新リリース | Ver. 1.941/ 2008年10月21日 |
影響を与えた言語 | なでしこ |
プログラミング言語 | Delphi |
プラットフォーム | Microsoft Windows 95、98 / 98SE、Me、2000、XP |
ウェブサイト | kujirahand.com/himawari/ |
ほとんどのプログラミング言語は英語をベースにしているが、ひまわりは日本語をベースにしているため、日本語にかなり近い形でプログラムのソースコードを記述できる。
開発者はクジラ飛行机(くじらひこうづくえ)で、本体はDelphiで開発され、そのソースは公開されている。インタプリタ型なので実行速度は遅いが、他の日本語プログラミング言語に比べると、安定性は比較的高い。
Delphiに用意されているGUI部品はほとんど使用可能であり、外部DLLやAPIとの連携も可能なため、特に高速性を要求しないものであれば、様々な種類のアプリケーション開発に利用が可能である。
2007年以降は機能追加のバージョンアップはなく、バグ修正等の微変更のみであり、2008年公開のVer. 1.94を最後に開発は停止している。ひまわりの後継言語として、より自然な記述を目標とした「なでしこ」がある。
特徴
編集システム変数「それ」の存在が一つの特徴である。ひまわりでは、関数の戻り値はすべて「それ」に代入される。これによって、ソースを日本語にかなり近づけることに成功しており、記述のしやすさ、可読性の高さに貢献している。
また、Microsoft Officeと緊密な連携が行える機能の実装も特徴である。これは、元々作者が自分の業務を簡略化するために、ひまわりの開発を始めたことに起因している。このため、バッチ処理的なビジネスアプリをVBAなどに習熟することなく、簡便に開発できるという利点を持っている。
プログラムの例
編集- 母艦 (メインフォーム) に「ひまわりへようこそ」と表示されるプログラム
「ひまわりへようこそ」と、表示。
- ダイアログに「ひまわりは日本語でプログラミングできます」と表示されるプログラム
「ひまわりは日本語でプログラミングできます」と、言う。
- 母艦に日付と時刻を表示するプログラム
表示 (今日) 表示 (今)
- 母艦を閉じてプログラムを終了するプログラム
おわり。
参考文献
編集- 『日本語でかんたんプログラミング!「ひまわり」で学ぶアプリケーション作成』 毎日コミュニケーションズ ISBN 4839913447