雛あられ
和菓子のひとつ、雛祭りに供えられる節句菓子
(ひなあられから転送)
雛霰(ひなあられ)とは、桃の節句(3月3日)である雛祭りに供えられる節句菓子であり、和菓子(あられ)の一種。


菓子に付けられる白色は雪、緑色は木々の芽、桃色は生命を表している。
関東
編集うるち米の乾飯(炊くか蒸した後に十分乾燥させたもの)や豆を炒ったものに砂糖がけして甘味を付けている。桃色・緑色などの色を付ける場合、あられに着色するか、色付きの砂糖をあられにかける。
江戸時代に、残った米を乾燥させてあぶって作った。米を直に炒めて作った爆米(はぜ)が流行っており、それを雛あられと命名したなどの諸説ある[1]。
東海
編集名古屋圏の雛あられには、円柱形のものと丸いものがあり、甘い味付けとされている。またマヨネーズ味という独自の味のついたあられが入っているものもある。
関西
編集関西では、一般的な塩または醤油味のもち米を原料としたあられを、1センチ程度の丸い形状にして作っている。 桃色は海老、緑色は青海苔などを使う。着色料を使ったものもある。チョコレートをコーティングしたものが混ざっているものも見られる。
北海道
編集北海道の雛あられはかりんとう味の雛あられである。 色合いは関西の雛あられと似ていて、かりんとうの形や丸い形が一般的。
脚注
編集- ^ a b c “ひなあられ、東西(関東/関西)で味も形も違うってホント? [暮らしの歳時記 All About]”. All About(オールアバウト). 2025年2月28日閲覧。