はなればなれに』(Bande à part)は、1964年(昭和39年)製作・公開、ジャン=リュック・ゴダールによるフランスの長篇劇映画である。

はなればなれに
Bande à part
監督 ジャン=リュック・ゴダール
脚本 ジャン=リュック・ゴダール
原作 ドロレス・ヒッチェンズ
製作 アヌーシュカ・フィルム
オルセー・フィルム
出演者 アンナ・カリーナ
音楽 ミシェル・ルグラン
撮影 ラウール・クタール
編集 アニエス・ギュモ
配給 フランスの旗 ゴーモン / コロムビア
日本の旗 フランス映画社
公開 フランスの旗 1964年8月5日
日本の旗 2001年2月3日
上映時間 96分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
英語
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概要

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ゴダールの長篇劇映画第7作で、即興演出、ミュージカル風シーンもあるコメディ・タッチの犯罪ミステリーである[1]。原作はドロレス・ヒッチェンズのペーパーバック小説Fool's Gold(2023年に『はなればなれに』の題で邦訳)である。

有名なのは3人のダンス・シーンで、アンナ・カリーナクロード・ブラッスールのダンスにサミ・フレーが加わる形でダンスが始まり、音楽はミシェル・ルグランが本作のために書き下ろしたリズム・アンド・ブルースであるにもかかわらず、俳優たちは「マジソン・ダンス」と呼んでいたという[2]。このシーンは、クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』(1994年)[3]ハル・ハートリー監督の『シンプルメン』(1992年)[4]等に影響を与えた。また3人でルーブル美術館を走り抜けて、ルーブルを一周する最短記録を更新するというシーンは後にベルナルド・ベルトルッチの60年代後半のパリを舞台とした映画『ドリーマーズ』(2003年)でも参照されている。

ゴダールは、本作について「不思議の国のアリス・ミーツ・フランツ・カフカ」(Alice in Wonderland meets Franz Kafka.)と表現している[5]

日本では、長らく未公開映画であり、東京日仏学院ホール等での特殊上映以外では観ることができなかった。2001年(平成13年)2月3日、製作以来37年ぶりに、日本で初めて劇場公開された。

スタッフ

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キャスト

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アルファベット順

ストーリー

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ある冬のパリ。2人の青年、フランツ(サミー・フレイ)とアルチュール(クロード・ブラッスール)は、推理小説マニアの親友どうしで、性格は正反対だが、英語学校に現れた美しい生徒オディル(アンナ・カリーナ)に2人とも一目ぼれしてしまう。オディルは、北欧の国からおばの住むパリにやってきたのだが、どうもおばの家には大金が隠されていることを知る。

フランツとアルチュールは、オディルを巻き込み大金を盗み取る計画を練る。いざ犯罪決行の日が来たが、次々に事態はおかしくなり、ついにアルチュールが撃たれてしまう。フランツとオディルは逃走、貨物船に乗り南米へ。フランツとオディルの冒険は続く。

評価

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レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは51件のレビューで支持率は94%、平均点は8.10/10となった[6]

関連事項

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関連書籍

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  • Dolores Hitchens, Fool's Gold, Doubleday, 1958.
    • ドロレス・ヒッチェンズ(著)・矢口誠(訳)『はなればなれに』 新潮社新潮文庫〉、2023年3月1日初版発行、ISBN 978-4-10-240271-9

外部リンク

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