はなちゃんのみそ汁
『はなちゃんのみそ汁』(はなちゃんのみそしる)は、家族である安武信吾・千恵・はなの3名による日本の随筆。
はなちゃんのみそ汁 | ||
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著者 | 安武信吾、千恵、はな | |
発行日 | 2012年3月15日 | |
発行元 | 文藝春秋 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 208 | |
次作 | はなちゃんのみそ汁 青春篇[1] | |
コード | ISBN 978-4-16-374930-3 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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内容
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乳がんを患う千恵(1975年1月28日 - 2008年7月11日、33歳没)の闘病とその最中に出産した娘のはな(2003年2月20日 - )、夫の信吾(1963年9月11日 - )の生活を綴ったブログ『早寝早起き玄米生活(ハンドルネーム:六本松さくら)』の書籍化作品。千恵の死後、西日本新聞社の記者であった夫・安武信吾への取材に基づき、2009年に朝日新聞に紹介記事が掲載され[2]、その反響を受け文藝春秋より2012年に出版された[3]。千恵の死後も母に教わったみそ汁を作り続ける娘・はなのエピソードを含む。
2022年2月、その後の10年を描いた『はなちゃんのみそ汁 青春篇』が発売された[1]。はなは2021年3月に中村学園女子高等学校を卒業し、同年4月に中村学園大学栄養科学部フード・マネジメント学科に入学した[4]。
テレビドラマ
編集はなちゃんのみそ汁 | |
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原作 | 安武信吾、千恵、はな『はなちゃんのみそ汁』 |
脚本 | 西田征史 |
演出 | 水田伸生 |
出演者 |
大倉忠義 尾野真千子 芦田愛菜 片岡鶴太郎 真野響子 北見敏之 大谷直子 大杉漣 田中裕子 |
製作 | |
プロデューサー |
神蔵克(CP)、次屋尚、大塚英治 難波利昭、江森浩子 |
制作 | 日本テレビ |
放送 | |
音声形式 | 解説放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2014年8月30日 |
放送時間 | 21:13 - 23:25 |
放送枠 | 24時間テレビ37「愛は地球を救う」 |
放送分 | 132分 |
回数 | 1 |
公式サイト |
日本テレビ系列『24時間テレビ37「愛は地球を救う」ドラマスペシャル』として、2014年8月30日(土曜日)21:13 - 23:25[5]に放送された単発ドラマ。平均視聴率は22.3%[6](ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
2014年12月17日にDVD & Blu-ray が発売された。
あらすじ
編集新聞記者の信吾は、音大生の千恵と出会い、恋人同士となった。幸せな生活が続き、結婚も考え始めた矢先、千恵の乳がんが発覚する。それでも信吾は千恵を支えようと誓い、二人は結婚する。左乳房が摘出され、抗がん剤を用いた治療が始まり、苦しみぬきながらも治療は成功する。しかし、医師から再発のリスクを説明され、子どもを産むとがんが再発する可能性が高くなることを告げられる。それでも千恵は、あきらめかけたものの、妊娠し、長女・はなを出産する。
だが、幸せな生活が訪れた矢先、左肺にがんの転移が見つかる。抗がん剤で辛い思いをした千恵は抗がん剤での治療を拒否し、規則正しい生活と食事療法を実践する。
キャスト(テレビドラマ)
編集- 安武信吾 - 大倉忠義
- 安武千恵 - 尾野真千子
- 安武はな - 芦田愛菜(9か月期:川田秋妃、2歳期:加藤寿美、4 - 5歳期:阿由葉さら紗)
- 松永和則(千恵の父) - 片岡鶴太郎
- 松永喜美子(千恵の母) - 真野響子
- 安武信義(信吾の父) - 北見敏之
- 安武美登里(信吾の母) - 大谷直子
- 長谷川和臣(千恵の主治医) - 大杉漣
- 山岡豊乃(代替治療のきっかけとなる小料理屋店主) - 田中裕子
- 信吾がかかった医者 - 津嘉山正種
- 劇中TVの「目マン1号」 - 清水ミチコ
- 髙橋洋、笠原秀幸、田中隆三、枝元萌、兒玉宣勝、須田華音、堀江詩、三輪椛音、生駒星汰、吉澤梨里花、大嶋守立、伊藤富美也、クリス・ドウ・モンタルト、伊藤麻美子、金子ゆい、三森麻美
スタッフ(テレビドラマ)
編集- 原作 - 安武信吾、安武千恵、安武はな『はなちゃんのみそ汁』
- 脚本 - 西田征史
- 音楽 - 三宅一徳
- VFXスーパーバイザー - オダイッセイ
- サウンドデザイン - 石井和之
- 特殊メイク - 中田彰輝
- 医療監修 - 原義明
- 歌唱指導 - 斉藤かおる
- ロケ協力 - 横須賀市、横須賀市観光協会、みうら映画舎、三笠公園、とちぎえーぞー支援隊、ましこ花のまちづくり実行委員会 ほか
- 機材協力 - ナックイメージテクノロジー、ヒビノベスコ
- チーフプロデューサー - 神蔵克
- プロデューサー - 次屋尚、大塚英治、難波利昭、江森浩子
- 演出 - 水田伸生
- 製作著作 - 日本テレビ
批評・反響
編集TVドラマ化にあたっては、原作上での名前の変更やエピソードのカットが行われており、ドラマのエンディングで「このドラマは『はなちゃんのみそ汁』をモチーフに作られたフィクションであり、登場人物および物語上の設定の一部は原作と異なります。」との旨のテロップが出た。
本作は賛否両論を呼んだ。青柳美帆子は「ストーリーもいわゆる難病ものとしてもできている。」と褒めつつも、食事療法で2度目のがん治療を成功させた後の千恵が自身の免疫力を過信して治療を拒否した結果、全身転移の発見が遅れ、二人(特に信吾)が後悔する場面の削除を「代替医療を美化している」として批判した[7]。
日本テレビ系 24時間テレビスペシャルドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
はなちゃんのみそ汁
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映画
編集はなちゃんのみそ汁 | |
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監督 | 阿久根知昭 |
脚本 | 阿久根知昭 |
原作 | 安武信吾・千恵・はな |
出演者 |
広末涼子 滝藤賢一 赤松えみな 一青窈 |
音楽 | 石橋序佳 |
主題歌 | 一青窈「満点星」 |
撮影 | 寺田緑郎 |
制作会社 | イメージフィールド |
製作会社 | 2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ |
配給 | 東京テアトル |
公開 | 2015年12月19日 |
上映時間 | 118分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
安武はな役の子役は4歳から12歳までの女児を対象とした公募により[9]、公募参加者最年少の赤松えみなが選出された[10]。
北見敏之はテレビドラマ版と映画版の両方に出演した(ドラマ、映画とも信吾の父役)。
キャスト(映画)
編集- 安武千恵 - 広末涼子[8]
- 安武信吾 - 滝藤賢一[8]
- 安武はな - 赤松えみな[8]
- 松永志保 - 一青窈[8]
- 吉村奈津子 - 紺野まひる
- 片桐(医師) - 原田貴和子
- 吉田由布子 - 春風ひとみ
- 吉田由季 - 遼河はるひ
- 松永和則 - 平泉成
- 松永喜美子 - 木村理恵
- 安武信義 - 北見敏之
- 安武美登里 - 高畑淳子
- 加山(医師) - 鶴見辰吾
- 松尾陽一 - 赤井英和
- 伊藤源十(医師) - 古谷一行
- 前田淳、弓削智久、直江喜一、東風平高根、桜井ユキ ほか
スタッフ(映画)
編集- 原作 - 安武信吾・千恵・はな『はなちゃんのみそ汁』(文藝春秋)
- 脚本・監督 - 阿久根知昭(Write Staff Guild)
- 音楽 - 石橋序佳
- 主題歌 - 一青窈「満点星(まんてんぼし)」[11]
- 撮影監督 - 寺田緑郎
- 照明 - 鈴木康介
- 録音 - 本田孜
- 美術 - 丸尾知行
- 編集 - 瀧田隆一
- 監督補 - 横山浩之
- 助監督 - 片山慎三
- VFX - 金魚事務所、デジデリック
- 音響効果 - シネマサウンドワークス
- 技術協力 - IMAGICA、ナックイメージテクノロジー
- ポスプロ - アクティブ・シネ・クラブ
- 特別協賛 - 住友生命保険
- 協賛 - クリナップ、フンドーキン醤油
- ロケ協力 - 福岡フィルムコミッション、福岡市、福津市、宗像市 ほか
- 企画プロデューサー - 村岡克彦
- プロデューサー - 坂本和隆、堀尾星矢、桑原啓子
- 制作プロダクション - イメージフィールド
- 配給・宣伝 - 東京テアトル
- 製作 - 2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ(イメージフィールド、東京テアトル、医療法人寿栄会本間病院、相武台脳神経外科、中央映画貿易、オデッサ・エンタテインメント、西日本新聞社、酒井幸子)
その他メディア
編集脚注
編集- ^ a b 金子元希 (2022年9月25日). “「はなちゃんのみそ汁」父と歩んだ14年 亡き母に見せたい大人の私”. 朝日新聞デジタル (株式会社朝日新聞社) 2023年2月6日閲覧。
- ^ 33歳で死亡した母が5歳の娘に教えた『はなちゃんのみそ汁』のいま
- ^ 安武信吾・千恵・はな『はなちゃんのみそ汁』 、文藝春秋、2014年7月22日閲覧。
- ^ “大学生はなちゃんが決めた進路 亡き母がみそ汁作りで伝えた生きる力:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2022年11月8日). 2023年8月27日閲覧。
- ^ 沖縄テレビは2014年9月6日12:00 - 14:12、テレビ宮崎は2014年9月7日15:10 - 17:25に放送。
- ^ 「24時間テレビ37」瞬間最高視聴率41.9%は城島茂のマラソンゴール後! Archived 2014年9月3日, at the Wayback Machine. webザ・テレビジョン2014年9月1日配信・同日閲覧
- ^ “24時間テレビ感動のドラマ「はなちゃんのみそ汁」にモヤモヤする3つの理由”. エキサイト (2014年9月2日). 2014年9月3日閲覧。
- ^ a b c d e “「はなちゃんのみそ汁」が広末涼子主演で映画化!”. シネマトゥデイ (2014年12月4日). 2014年12月4日閲覧。
- ^ “メインキャスト「はなちゃん役」オーディションのご案内” (PDF). 住友生命保険 (2014年9月26日). 2014年12月4日閲覧。
- ^ “はなちゃん役オーディション合格者発表”. 映画『はなちゃんのみそ汁』公式サイト (2015年2月9日). 2015年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月3日閲覧。
- ^ “広末涼子主演映画 主題歌は一青窈の書き下ろし楽曲に決定”. Sponichi Annex (2015年9月12日). 2015年9月12日閲覧。
- ^ “『中居正広の金曜日のスマたちへ』2012年12月14日放送 21:00 - 21:54 TBS”. TVでた蔵. 株式会社ワイヤーアクション (2012年12月14日). 2023年2月11日閲覧。
- ^ FBSジゃーナル編集部 (2022年9月25日). “#034 心が大人になる前に~父娘で歩んだ14年~【2022/9/25放送】”. FBS Journal. 福岡放送. 2022年10月4日閲覧。
- ^ “#034 心が大人になる前に~父娘で歩んだ14年~【2022/9/25放送】|目撃者f”. FBSムービー. 福岡放送 (2022年9月26日). 2022年10月4日閲覧。
- ^ “NNNドキュメント’23「はなちゃんのみそ汁 父娘で歩んだ15年」”. WEBザテレビジョン. 株式会社KADOKAWA (2023年2月5日). 2023年2月6日閲覧。
- ^ NNNドキュメント【公式】 [@n_docu] (2023年2月2日). "#NNNドキュメント 2/5深夜は #はなちゃんのみそ汁 父娘で歩んだ15年". X(旧Twitter)より2023年2月6日閲覧。
外部リンク
編集- 早寝早起き玄米生活 〜がんとムスメと、時々、旦那〜
- 安武信吾オフィシャルブログ「はなちゃんのみそ汁」
- 本の話 - 文藝春秋「はなちゃんのみそ汁」 - ウェイバックマシン(2012年3月18日アーカイブ分)
- 24時間テレビドラマスペシャル はなちゃんのみそ汁|日本テレビ
- 映画『はなちゃんのみそ汁』公式サイト - ウェイバックマシン(2017年9月15日アーカイブ分)
- はなちゃんのみそ汁 (@HanaMisoshiru) - X(旧Twitter)
- 映画『はなちゃんのみそ汁』 (@hanachan_movie) - X(旧Twitter)
- 映画『はなちゃんのみそ汁』 (hanamisoshiru) - Facebook
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