ねこねこソフト
ねこねこソフトは、株式会社ソルジャーブルーによるアダルトゲームのブランド。同人ソフトサークル「ステージなな」が母体となった。
ねこねこソフト | |
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ジャンル | ゲーム |
企業名 | 株式会社ソルジャーブルー |
関連ブランド | コットンソフト |
審査 | ソフ倫 |
主要人物 | 片岡とも |
デビュー作 |
White 〜セツナサのカケラ〜 (「くるみ」ブランド名義) (2000年1月28日) |
最新作 |
神の国の魔法使い (2022年1月28日) |
公式サイト | ねこねこソフト Official Homepage |
概要
アダルトゲーム業界にあってなお独特の存在感を持つメーカーであったが、2006年(平成18年)5月26日に発売された『Scarlett』を最後の作品として、同年10月1日を以って活動を停止した[1]。ただし、後述の「コットンソフト」はソルジャーブルーブランドであり、会社が清算されたわけではない。
活動停止前の最後の公的活動は、2006年(平成18年)8月11日 - 13日に行われたコミックマーケット70への参加であった。その後、ファン向けに製作したCD集『ねこサウンドコレクション』が活動停止前の最後の製品である(公式サイト上での通販限定商品)。
なお、活動停止発表以降の公式サイトは2006年(平成18年)9月末までの更新とし、同年10月1日よりサポート、トップページ、MMR日記(スタッフ日記)のみを残す縮小運営に切り替わっていた(「何か情報がある時だけお知らせする程度」とあり、TOP絵とMMR日記も時たま更新されていた)。
ねこねこソフトのスタッフはまた同じメンバーでゲーム制作を続けたいという意思を持っており、木緒なちを中心として新規ブランドの「コットンソフト」を立ち上げた。ただし、ねこねこソフト中心人物の片岡ともは「コットンソフト」の活動に参加しなかった。
活動停止から1年9ヶ月のブランクを経た2008年(平成20年)7月16日、公式サイトにて活動再開を発表した(再開日付は2008年(平成20年)7月15日付)。今後は「作りたいモノがあり、作れる状況にあり、PCプラットが最も似合うと思える」時に、ねこねこソフトとして制作するとしている[2]。
2008年(平成20年)11月30日から、過去作品の一部ソフトウェアと『ねこサウンドコレクション』(ねこサントラ)について、自社通販による再発売を行っている。2009年(平成21年)6月30日にはオフィシャルダウンロードストアを開設し、過去作品の一部ソフトウェアのダウンロード販売を行っている。これらのソフトウェアは以前の通信販売とは異なり、受付期間の限定は行われていない。再発売されたソフトウェアはWindows Vistaにも対応している。
2009年(平成21年)9月18日には、活動再開後の第1作『そらいろ』が、2011年(平成23年)4月8日には、活動再開後の第2作『White 〜blanche comme la lune〜』が発売されている。
2014年(平成26年)4月には、ねこねこソフト15周年を記念して、萌えエロに特化した新ブランド「こねこソフト」を設立[3]。2015年(平成27年)5月29日には、ねこねこソフト15周年記念作品『すみれ』が発売された。
2018年(平成30年)に、中国の四川省・成都市に拠点を置く「Nekoday」(成都猫之日网络科技有限公司)が発足し、2020年(令和2年)1月には、日中合同制作による新作AVG『Christmas Tina ‐泡沫冬景‐』がNekodayブランドで発売された。『Christmas Tina』は中国で50万本を売り上げる大ヒットとなった[4]。
2021年(令和3年)には、湖北省・武漢市に拠点を置くYAMAYURI GAMESとの共同開発作品『神の国の魔法使い』を発表。
特徴
ぽんこつ
ねこねこソフトのほとんどのゲームに登場するキャラクター属性の一つで、おっちょこちょいで天然ボケのキャラクターが「ぽんこつ」と呼ばれる。
以下は各作品で「ぽんこつ」と呼ばれるキャラ。
- White 〜セツナサのカケラ〜 - 宮原和泉(初代ぽんこつ)
- 銀色 - 狭霧(ぽんこつ亜種)
- みずいろ - 早坂日和(2代目ぽんこつ。キング・オブ・ぽんこつ。日和先生とも呼ばれる/コンシューマー版で追加された攻略ルートの日和は「新ぽん」と呼ばれる)
- 朱 - チュチュ(ぽんこつ亜種)
- 120円の夏 - なつみ(当初は名前が無く、「ハコネさん」または「夏ハコネ」と呼ばれた)
- ラムネ - 近衛七海(3代目ぽんこつ継承者。七海先生とも呼ばれる)・佐倉裕美(コンシューマー版の「新・佐倉」のみ)
- サナララ - 椎名希未(ぽんこつ度は低いが、のぞみ先生と呼ばれる)
- Scarlett - アメリア・ウィークス(ややぽんこつ、またはぽんこつ子爵)
- そらいろ - 友坂つばめ(七海の娘。東京ドーム3杯分のぽんこつ。つばめ先生と呼ばれる)
当然ながら、キャラにより「ぽんこつ度」には差がある。2006年(平成18年)3月16日からウェブサイト上で無料配布された『ぷちファンディスクみたいなの』には「ぽんこつカウンター 2006年版」が収録されており、ぽんこつ度に応じて以下のような順位づけがされている。
(MAX) 早坂日和 > 宮原和泉 > 近衛七海(以上3名は「王家の先生方」) > 新・佐倉 > アメリア(“ぽんこつ子爵”程度) > なつみ > 椎名希未 > 新ぽん(コンシューマー版の早坂日和) > チュチュ > 狭霧 (MIN)
みずいろシステム
みずいろ以降、ねこねこソフトの学園もののゲームで採用されているシステム。過去パートと現代パートに分かれており、過去パートでとった行動によって現代パートが変化するようになっている。
「みずいろシステム」の名前はそらいろのゲーム紹介で初めて使用された。
おかえしCD
ねこねこソフトのファンクラブ「しょんぼりファンクラブ」会員に対し不定期に送られていたCD。完全無料なのが大きな特徴であった。
おかえしCDの歴史
- White おかえしFD
- 銀色 どうもありがとうですCD
- みずいろ おかえしCDその1
- みずいろ おかえしCDその2
- FC おかえしCDその1
- FC おかえしCDその3
- FC おかえしCDその4
- FC おかえしCDその5(銀色 完全版(ボイス無し)同封版と、同封無し版の2種類存在する)
- FC おかえしCDその5.5
- ファンクラブ用小冊子
- FC おかえしCDその6
(おかえしCDその2は欠番。スタッフの片岡ともがコミックマーケット限定で配ったもの(おかえしCDその1に近い内容らしい)を勘違いして数えたため)
White おかえしFDは、郵送時に一部ユーザーへMacフォーマットのブランクディスクが送られるトラブルがあった。
コミックマーケット出展
コミックマーケットにおいて第70回(2006年(平成18年)夏)まで企業ブースに出展していたが、出展企業名を「ねーこねこソフト」や「ねこねこソフー」等とすることがしばしばあった。
また、出展時のスタッフはオリジナルのジャンパーを着ていたが、これには「ねこねこ製作所」と描かれていた。2008年(平成20年)の活動再開後は、コットンソフトへの委託参加、現在は共同で出展している。
垂れ幕
ソフマップなんばザウルス1号店で2002年(平成14年)5月 - 2006年(平成18年)5月の間、不定期でねこねこソフトの垂れ幕が計7枚掲示された。主にゲーム発売前の時期に広告用で掲示されていたが、最初の垂れ幕は人気投票優勝記念で企画されたものである。
これらの垂れ幕に一番登場回数が多かったキャラは「メカ進藤」であった(隅の方に小さく登場することが多かった)。
作品一覧
- 2000年(平成12年)1月28日 - White 〜セツナサのカケラ〜(TGL内の「くるみ」ブランドからの発売)
- 2000年(平成12年)8月31日 - 銀色
- 2001年(平成13年)4月13日 - みずいろ
- 2001年(平成13年)8月31日 - 銀色 完全版
- 2002年(平成14年)1月25日 - ねこねこファンディスク
- 2003年(平成15年)6月13日 - 朱 -Aka-
- 2003年(平成15年)12月12日 - ねこねこファンディスク2
- 2004年(平成16年)7月30日 - ラムネ
- 2004年(平成16年)12月10日 - 麻雀
- 2005年(平成17年)4月29日 - サナララ
- 2006年(平成18年)3月16日 - ぷちファンディスクみたいなの(ウェブサイト上で無料配布)
- 2006年(平成18年)5月26日 - Scarlett
- 2006年(平成18年)10月 - ねこサウンドコレクション(ゲームではなくCD集、通販限定)
- 2009年(平成21年)9月18日 - そらいろ
- 2010年(平成22年)2月26日 - ねこねこファンディスク3
- 2011年(平成23年)4月8日 - White 〜blanche comme la lune〜
- 2012年(平成24年)4月27日 - ゆきいろ 〜空に六花の住む町〜
- 2012年(平成24年)10月26日 - サナララR
- 2013年(平成25年)11月29日 - そして煌めく乙女と秘密5
- 2014年(平成26年)1月31日 - 麻雀2014
- 2014年(平成26年)5月30日 - 120円の春PC
- 2014年(平成26年)7月25日 - ねこまっしぐら〜ねこみみカフェにようこそ〜(「こねこソフト」ブランド名義)
- 2015年(平成27年)5月29日 - すみれ
- 2015年(平成27年) - 15周年記念ねこねこコンプリートBOX(15年間の活動の全てをまとめたDVD-BOX)
- 2017年(平成29年)1月27日 - ラムネ2
- 2017年(平成29年)10月27日 - ルリのかさね 〜いもうと物語り〜
- 2018年(平成30年)12月21日 - ねこねこファンディスク4
- 2021年(令和2年)12月24日 - 20周年ねこコンプ(20年間の活動の全てをまとめたDVD-BOX、通販限定)
- 2022年(令和3年)1月28日 - 神の国の魔法使い
主な参加スタッフ
太字はコットンソフトに引き続き在籍
- 原画
- ねこにゃん
- 秋乃武彦
- 葵渚 - セルワークスのブランド「TRUST」所属後、2007年(平成19年)からフリーに
- オダワラハコネ
- 朝祇もみじ - みるくそふとへ移籍
- 綾瀬悠
- 神代舞
- 司ゆうき
- あんころもち
- u-r
- シナリオ
脚注
- ^ 旧トップページ - ウェブアーカイブ(archive.today、2006年10月14日)
- ^ お知らせ、ねこねこソフト Official Homepage(ウェブ魚拓による2008年7月16日 23:37 のアーカイブ)
- ^ 『こねこソフト』設立のご挨拶、ねこねこソフト Official Homepage
- ^ 【BugBug】ねこねこソフト20周年記念は日中共同開発!! 話題作『神の国の魔法使い』をBugBug1月号にてブランド代表・片岡とも氏へロングインタビュー BugBug
関連項目
- コットンソフト
- 片岡とも(ねこねこソフトの代表シナリオライター)
- 120円の春 ¥120Stories
- せいやん・YURIAの 美少女ゲームは嫌い
- 蒼樹うめ
外部リンク
- ねこねこソフト 公式サイト
- ねこねこソフト 旧公式サイト - ウェイバックマシン(2018年5月10日アーカイブ分)
- ねこねこソフト (@nekoneko_soft) - X(旧Twitter)
- Nekoday Official Homepage - (中国語)
- ChristmasTina - 泡沫冬景 Official Homepage - (日本語版特設ページ)
- Nekoday公式 (@nekoday_off) - X(旧Twitter)